'08年で最も売れたDVDは「ヱヴァ 新劇場版:序」
-GfK発表。ワーナーが映画/ドラマ部門でシェア1位
2月26日発表
ジーエフケーマーケティングサービスジャパン株式会社(GfK)は26日、2008年で最もDVDソフトの販売数量が多かったメーカー(発売元)を表彰する「GfK Certified DVD ソフト2008」を発表した。
ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 |
※ジャケットとは異なります |
全国のCD/DVD販売店やレンタル店、家電量販店、総合量販店、EコマースからPOSデータを収集し、2008年1月1日から12月31日の販売実績をもとにトップシェアメーカーを決定したもの。「映画部門」「アニメ部門」「ドラマ部門」の3つの部門と、「'08年販売数量No.1タイトル」を表彰。2008年で最も売れたDVDタイトルは「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 特装版」となった。
映画部門では、販売数量シェア16.2%でワーナー エンターテイメント ジャパン(ワーナー・ホーム・ビデオ)が2年連続の1位となった。「アイ・アム・レジェンド」や「ダークナイト」などの洋画タイトルのヒット作を輩出したほか、「相棒」などの邦画タイトルも好調に売上げたのが要因だとしている。
また、ワーナーは2008年にリリースしたタイトル数が約900本で、幅広い展開が2年連続の首位に繋がったとも分析している。
2位は20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン(FOX)でシェア11.1%。3位はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントで8.9%と、去年と同じ顔ぶれとなった。なお、「2008年は“洋画大作不足の年”と言われる」(GfK)ように、トップ3の占めるシェアも昨年の40.93%から36.2%減少した。
アニメ部門では、シェア14.6%で2年連続バンダイビジュアルが首位となった。「ガンダム」や「マクロスF」、「コードギアス 反逆のルルーシュ」などの人気TVシリーズタイトルを毎月リリースし、安定した売上を維持したのが要因だとしている。
また、新作発売時の売上の過半数をBlu-ray Discソフトが占めるタイトルもあり、BDソフト販売が好調だったのも影響しているとみている。
2位はシェア9.9%でウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント(ディズニー)がランクイン。ディズニーはディズニーアニメだけでなくスタジオジブリ作品を扱っており、息の長いタイトルを多く保有するのが特徴。2008年のリリースタイトルは約100本で、数量的には多くないが、2007年以前に発売された旧作が幅広く支持されて、販売シェアを獲得している。
3位は9.8%でワーナー・ホーム・ビデオ。「トムとジェリー」「The World of GOLDEN EGGS」シリーズなど、多彩なラインナップを用意し、売上に貢献した。
ドラマ部門では、ワーナー・ホーム・ビデオがシェア14.9%で映画部門に続いて1位を獲得。海外TVドラマ市場は米脚本家組合のストライキの影響により、新作販売が見込めない中、各社旧作タイトルの販売を強化。数多くの旧作を保有するワーナーが強みを発揮し、販売数を伸ばした。
2位はフジテレビジョンで、シェア11.7%。「のだめカンタービレ」や「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」などのタイトルが牽引し販売数を伸ばした。2007年1位だったFOXは、今回シェア9.2%と前年より10ポイント近く落とし、3位に転落。新作販売の落ち込みを補完できなかったためだとしている。
2008年販売数量No.1タイトルはキングレコードの「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 特装版」が受賞。2008年の販売数量は通常版も含めると30万枚を超えるという。売上の40%も占めるEコマース経由での販売が決め手となり、数量1位を獲得したと分析している。
順位 | メーカー(発売元) | 販売数量シェア |
1位 | ワーナー・ホーム・ビデオ | 16.2% |
2位 | 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント | 11.1% |
3位 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント | 8.9% |
順位 | メーカー(発売元) | 販売数量シェア |
1位 | バンダイビジュアル | 14.6% |
2位 | ウォルト ディズニー | 9.9% |
3位 | ワーナー・ホーム・ビデオ | 9.8% |
順位 | メーカー(発売元) | 販売数量シェア |
1位 | ワーナー・ホーム・ビデオ | 14.9% |
2位 | フジテレビジョン | 11.7% |
3位 | 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント | 9.2% |
順位 | タイトル名 | メーカー(発売元) | 発売年月日 |
1位 | ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 特装版 | キングレコード | 2008年4月25日 |
(2009年 2月 26日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]