株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は、1月の「ハンコック」、2月の「インクレディブル・ハルク」、そして3月18日に迫る「アイアンマン」と、スーパーヒーローを主役とした映画のBlu-ray/DVD/UMDビデオを3カ月連続でリリースする予定。そこで、これらを“3強ヒーロー映画”とまとめ、既報の通り、合同プロモーションを展開している。

3強ヒーローのプロモーション映像

　その目玉となるのが、3作品それぞれに作られた日本限定版オリジナル応援歌。PC用/携帯用公式サイトで公開/配布されているので耳にした人も多いだろう。歌はいずれも「日本の戦隊ヒーローをイメージした」という熱い歌詞&サウンドだが、その曲調でアメリカンヒーローの名前を連呼するので、カッコイイけれどミスマッチな、一度聴くと耳に残る不思議な魅力を放っている。

 　気になるのは、それを歌っている歌手。竹内浩明氏によるオリジナルバージョンは、一瞬、アニメソングの帝王・アニキを彷彿とさせる、曲調にハマッた歌声だが、それに負けじと熱い歌を聞かせてくれるのが「有名人バージョン」。その正体は明らかにされておらず、公式サイトでは帽子とサングラスをかけた写真のみが公開。正体を当てるプレゼント企画も実施されていた。

 　16日に行なわれたのは、その“大物有名人”の正体発表イベント。会場にはその素顔を一目見ようと多くの観客が集まった。

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Blu-ray版「アイアンマン」	Blu-ray版「ハンコック」	DVD版「インクレディブル・ハルク」

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公開されていた大物有名人の画像

　寄せられた“正体予想”で多かったのは、サングラスから連想したサンプラザ中野やトータス松本、アニソンの帝王こと水木一郎など。中には帽子とサングラスから連想したのかウィル・スミス、エミネム、木村拓哉といった予想まであったという。

　期待が高まる会場に、スモークと共に登場したのは、帽子とサングラスでまだ素顔を隠した“大物有名人”。顔を隠すように観客に背を向け、司会者からの様々な質問に返答。「若い頃に影響を受けたのはジョンレノンですね。そこからクラプトンとかデュラン……」など、しゃがれた低い声でボソボソと答える。しゃべり方だけは大物ロッカー風だが、丸めた背中を見るに体系はちょっと太め。会場の観客の間にも「なにかおかしい」という雰囲気が流れる。

　「レコーディングの時は自分の中の正義感を出して歌いました」など、それっぽい回答を続ける大物有名人だが、「顔の特徴は?」と聞かれると一瞬言葉に詰まり、「あんまり特徴のある顔ではないですけどね……薄いと言われますけど」と何故か絞り出すような返答。

　ソロライヴに気を良くしたのか「大勢の人の前で歌う喜びとよく言いますが、今日でアーティストの全てがわかりました」、「大晦日は紅白を狙いたい」、「今後は人にバカなことを言って笑われるなんてことはやめて、ハートに突き刺さるような楽曲を提供していきたい」と強気の発言を連発。すると突然「お前何調子乗ってんの!?」というツッコミと共に相方・上田晋也が登場。思わぬゲストに場内は再び歓声に包まれた。

　有田は相方にも秘密で歌の練習/収録を行なっていたため、上田は今日、マネージャーから「とにかくここに行って」と言われて、会場まで来たという。「そしたらお前がご乱心を起こしてるじゃない? しかも観客はエミネムとかを期待してて。俺、失望感につつまれたこんなに出にくい雰囲気の会場、芸能界で初めてだぞ」とまくしたて、笑いを誘う。

　「顔に特徴が無いとか言ってたけど、おまえなんてハゲでシャクレじゃねえか、正直に言えよ」、「違うよ、レノンに影響を受けたんだよ」など、アーティスト路線を必死に維持する有田に、上田の容赦ないツッコミが連続。有田は「ダメだ、全然ビートが通じ合わない」とお手上げ状態まで追い込まれ、最後まで笑いの絶えない発表会となった。

1人でボケ続けていた有田に、急遽ゲスト登場した上田がツッコミまくり	有田の“大物アーティストキャラ”も限界に近かったようで、「お前、俺が登場した時に“なんでお前が来るんだよ”とか言いながら、“上田、助かったよ”みたいな安堵した顔をするのやめろ」と見抜いた上田のツッコミが炸裂した