ABCなど6社、P2P技術を採用したCM付き動画配信実験を開始

-無料番組「7minutes World Traveler」を3Mbpsで配信


ABC動画倶楽部内の無料/CM付きコンテンツ「7minutes World Traveler」

実験期間:3月25日~4月24日

視聴料:無料


 朝日放送株式会社(ABC)、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、株式会社NTTデータ、株式会社ウェブプロデュース、株式会社ドリームボート、株式会社デジアサの6社は25日、P2P技術を基盤にしたCM付き動画配信実証実験を開始すると発表した。実験期間は3月25日~4月24日。

 ABCが運営する動画配信サイト「ABC動画倶楽部」にて、CM付きのコンテンツ「7minutes World Traveler ~7分間で1トリップ・心に残る美しい映像10選~」を配信。なおABC動画倶楽部では、ドリームボートのP2P型コンテンツ配信ネットワーク「Skeedcast」を採用している。

 コンテンツの視聴料は無料。配信形式はストリーミングのみで、ダウンロードは行なわない。映像フォーマットはWMV、配信ビットレートは3Mbps。

 大画面テレビや地上デジタル放送の普及により、インターネットでの高画質配信を求めるニーズが高まり、特にCM付き無料動画配信においてはトラフィックが集中することが予想されることから、今回6社は安価で高画質配信が実現できる技術の検証を行なうとしている。

 実験にあたって、視聴者属性によるCM素材の差し替えなどのターゲティング広告実験や、CM秒数効果検証、コンテンツ連動型販売促進検証などの新広告サービスを実験導入し、広告効果や視聴者のユーザビリティなどの検証も行なう予定だという。


(2009年 3月 26日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]