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「ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2期は10月放送開始。ビルドファイターズトライ特番も

 バンダイは、ガンダムシリーズのアニメや関連商品に関する発表会を開催。「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の第2期を10月2日午後5時から、さらに特番アニメ「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」を8月21日午後4時から放送すると発表した。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2期
(C)創通・サンライズ・MBS

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2期

 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の第1期シリーズは、昨年の10月から今年の3月にかけて放送。監督は「とらドラ!」や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」などを手掛けた長井龍雪が担当し、大きな話題となった。

 第2期はそれに続く物語で、10月2日より毎週日曜午後5時から、MBS/TBS系列全国28局ネットで放送を開始する。

 それぞれの目標を見つけ精一杯生きる事を決めた少年たち。その一方で不安定になり戦いの渦が広がっていく世界。生きるために戦う少年たちと「ガンダム」の姿を、第1期と同様のリアリティのある人間ドラマと、激化する戦闘描写で描いていく。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2期
(C)創通・サンライズ・MBS
放送に合わせて「HG 1/144スケール ガンダムバルバトスルプス」(1,000円)も10月1日発売
(C)創通・サンライズ・MBS

 新キャラクターが多数登場。サンライズの小川正和プロデューサーは、「今回も重厚なキャラクタードラマで盛り上げていく。また、メカ描写にも改めて力を入れている。モビルスーツ(MS)の有効性が再認識されたことにより、新たな(MSの)機体が沢山登場し、新たな装いで戦場へと向かう。モビルワーカーもそれに続く戦力として引き続き出てくる」と説明。

 2期を手掛けるスタッフは、長井監督をはじめ、シリーズ構成の岡田麿里など、1期からのスタッフが引き続き担当する。

 なお、2期を盛り上げるための施策として、LINE LIVEにおいて7月10日の午後4時30分から、第1期の無料見逃し配信を開始している。

 ガンプラとしては、「HG 鉄血のオルフェンズシリーズ」に新たなラインナップが登場。MSをさらにクオリティ高く再現するほか、ガンダムタイプから量産型MSまで幅広いラインアップを揃えるという。また、武器以外のオプションセットも充実させ、カスタムの幅も広げていく。さらに、1/100 シリーズもさらにクオリティの高い商品仕様に進化させた新カテゴリーとして企画しているという。

 具体的な製品としては、「HG 1/144 スケール ガンダムバルバトスルプス」が10月1日に1,080円(税込)で登場。狼(ルプス)の名を冠した新しい主人公機となるもので、成形品による色の再現度の向上、内部のフレーム構造の採用によるディテールの向上、外装の可動によるシーン再現など、これまでの「HG鉄血のオルフェンズシリーズ」に比べ設定の再現度がアップしているという。

「HG 1/144 スケール ガンダムバルバトスルプス」
(C)創通・サンライズ・MBS

 劇中で使用する武器やその他MSが使用する武器をセットにした、「HG 1/144 スケール MS オプションセット 5&鉄華団モビルワーカー」も10月に648円(税込)で発売予定。

(C)創通・サンライズ・MBS

特番のガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ

 「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」は、ガンプラをメインとしたアニメとして2014年10月から2015年4月まで放送された「ガンダムビルドファイターズトライ」のテレビアニメ最新作。毎週放送のアニメではなく、特番のアニメ。放送日は8月21日日曜日の午後4時からで、テレビ東京系列にて放送する。

 物語は、チーム・トライファイターズが、ヤジマ商事の新型バトルシステムのテストパイロットとして、南の島のニールセンラボに招待されるところから始まる。新型システムの不具合により宿泊施設で待機する事になったセカイ達の前に、同じくテストパイロットとして招待されたシア、ミナト、ギャン子の三人が現れる。南の島で再会したライバルたち、そんな彼らを謎の怪事件が待ち受けていた……。

「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」
(C)創通・サンライズ・テレビ東京

 ガンプラがメインとなる作品であるため、アニメだけでなく、出演者がガンプラのカスタマイズに挑戦する特別番組「ガンダムビルドファイターズトライ夏休み特別編~君もビルドファイターだ!!~」もあわせて放送するのが特徴。お笑い芸人として活躍する一方で、ガンプラビルダーとしての顔も持つパンクブーブーの佐藤哲夫氏などが出演する。

 新しいMSが10機以上登場するほか、夏のイベント・ガンプラエキスポとも連動していく作品となる。

「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」
(C)創通・サンライズ・テレビ東京
HGBF 1/144スケール スクランブルガンダム(2,200円)を9月10日発売
(C)創通・サンライズ・テレビ東京

 ガンプラ展開では、劇中で主人公たちがカスタムして作ったガンプラを商品化した「HGBUILD FIGHTERS(HGBF)シリーズ」が続々と発売。他のガンプラと組み合わせることで、自分だけのオリジナルカスタムも楽しめる「HG BUILD CUSTOM」シリーズも展開する。

 メインとなる「HGBF 1/144 スケール スクランブルガンダム」は、9月10日発売で2,376円(税込)。このスクランブルガンダムは、アニメ、ガンプラ、ガンダムゲームの30周年を繋ぐキーとなるMSと位置付けられており、アニメ以外のメディアにも積極的なクロスメディア展開を行なうという。

HGBF 1/144 スケール スクランブルガンダム
(C)創通・サンライズ・テレビ東京
(C)創通・サンライズ・テレビ東京
新たなMSのガンプラも続々と登場する
(C)創通・サンライズ・テレビ東京

ゲームやイベントなども多数

 「機動戦士ガンダム」シリーズのゲームは、1986年8月発売のファミコン向けの「機動戦士 Z ガンダムホットスクランブル」が登場。その後も家庭用、業務用、携帯、スマホ向けなど、実に400タイトル以上が展開され、今年で30周年を迎えている。

 節目となる今年度には、アニメとゲームの強力なコラボも実施。「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」に登場する「スクランブルガンダム」は、ガンダムゲームの始まりとなった「機動戦士 Zガンダム ホットスクランブル」の主役機・ゼータガンダムをベースとしている。

 その「スクランブルガンダム」と、公式外伝マンガに登場する「ホットスクランブルガンダム」は、バンダイナムコエンターテインメントの家庭用、業務用、PC用、スマホ向けなどのゲームに登場予定。

 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」も、テレビアニメの放送期間中に、主人公機である「ガンダム・バルバトスルプス」が、スマホ向けゲームアプリを中心に登場する。

 発表会では、LINEからプレイできるコミカルでポップな「ガンダム ウォーズ」や、SDガンダムが活躍する「SD ガンダム ジージェネレーション ジェネシス」の発売日なども公表された。ゲーム関連の展開は、僚誌GAME Watchでレポートする。

ガンプラ EXPO
(C)創通・サンライズ・テレビ東京

 8月11日~14日まで池袋・サンシャインシティで開催する「ガンプラ EXPO」は、「ガンダムビルドファイターズトライ夏休み特別編」の放送を記念して、「ガンダムビルドファイターズ」をフィーチャーしたガンプラ最大の祭典。会場では、劇中のプラフスキー粒子をイメージした空間や、新商品展示など、ビルドファイターズの世界を体感可能。「鉄血のオルフェンズ」第2 期の商品も展示する。

 また、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」や、「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」、MG、HG シリーズなどの各カテゴリーの商品展示や、新商品も多数発表予定。著名人がカラーリングをプロデュースするガンプラサポーターズや、ガンプラビルダーズワールドカップ歴代日本代表作品の展示も実施する。

 バンダイ 執行役員 ホビー事業部の藤原孝史ゼネラルマネージャーは、バンダイナムコグループにおける2015年度のガンダムシリーズの売上が786億円にのぼる事を紹介。「日本だけでなく、アジアを中心に世界中で“ガンダム熱”が年々上昇しているのを感じる」という。

 その上で、「ビルドファイターズトライ」の新作で、ガンプラを訴求していく事や、イベントとの連動を実施する事。「鉄血のオルフェンズ」第2期では、番組とガンプラなどの商品連携を強化する事や、視聴層の維持拡大を狙い、模型ファンや子供たちから、大人のアニメファンまで広くカバーしていくと説明。

 さらに、知られざるシャアの過去を描く「THE ORIGIN IV 運命の前夜」が今年の秋にイベント上映される事や、ガンダム40周年に向けて18mの実物大ガンダムを動かす企画が引き続き進行中で、2016年秋に基本プランを発表する予定だという。

バンダイ 執行役員 ホビー事業部の藤原孝史ゼネラルマネージャー

 発表会には、ガンプラビルダーとしても一流の腕を持つ、お笑いコンビ・パンクブーブーの佐藤哲夫氏が登壇。「吉本プラモデル部の部長に就任した」という佐藤氏は、かつてのイベントに出品したガンプラ作品も披露。

お笑いコンビ・パンクブーブーの佐藤哲夫氏が登壇
佐藤氏が手がけた、サイコフレーム採用のグフ

 「グフにサイコフレームを入れてみました。グフの改造では太ももを太くしたり、肩のアーマーを巨大化するなどが一般的ですが、あえてそうはしていません。サイコフレームの再現にはクリアパーツが必要ですが、自作するのが難しいのでUVクリアジェルを使い、艶めかしい雰囲気を再現した。私の中ではランバ・ラルが乗るMSなので、スタイリッシュ過ぎないHGのグフではなく、R35のグフを選んだ」など、マニアックなトークを全開。

 「ガンダムビルドファイターズ」を、幼稚園に通う息子と一緒に観ており、「お父さんは家でガンプラを作っているので、それが仕事で、(ガンプラで戦うビルドファイターズ)に参加していると思っている。しかし、彼は(主人公の)イオリ・セイを崇拝しているので、「ガンダムバトル選手権では(イオリ・セイの次の)2位になって!」とお願いもされているなど、微笑ましいエピソードも披露。場内の笑いを誘った。