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ソニー、精悍なシルバーの4K BRAVIA「X8300D」。43型15万円

 ソニーは、4K液晶テレビ「BRAVIA」のエントリー機として、49/43型の「X8300D」シリーズと、49型の「X7000D」シリーズを9月17日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15~19万円前後。

KJ-43X8300DとKJ-43X8000D(S)、KD-49X7000D

 X8300Dシリーズは、HDRに対応し、ブラック(B)のほか、新色のウォームシルバー(S)を用意した点が特徴。49型「KJ-49X8300D」と43型「KJ-43X8300D」を用意し、店頭予想価格は49型が19万円前後、43型が15万円前後。

 X7000Dは、4K BRAVIAのエントリーシリーズで、49型「KJ-49X7000D」の1モデル展開。後日のソフトウェア・アップデートで、HDRに対応予定。店頭予想価格は16万円前後。

X8300Dシリーズは倍速&HDR、広色域対応。シルバーも

 今春に発売されたX8500Dシリーズは、65/55型の2モデル展開だったが、そのサイズバリエーション追加かつ低価格化したスタンダードモデルとなる。49/43型とも3,840×2,160ドットの4K液晶倍速駆動パネルを搭載。広色域のトリルミナスディスプレイ対応で、残像低減技術の「モーションフローXR240」も搭載している。

KJ-49X8300D(S)
X8500D
(参考)
X8300DX7000D
サイズ65/55型49/43型49型
X1--
4K X-Reality PRO
トリルミナス
ディスプレイ
-
HDR
(対応予定)
倍速駆動-

 また、Ultra HD Blu-rayなどで採用されるハイダイナミックレンジ(HDR)映像にも対応。HDR信号は、UHD BDの「HDR10」に加え、スカパー! プレミアムサービスで10月から放送予定の4K HDR放送で採用される「Hybrid Log Gamma(HLG)」にも対応予定。

 上位機のX8500Dシリーズと、X8300Dシリーズの違いは高画質プロセッサの「X1」が省かれたこと。X8300Dシリーズは、ソニーの長年のノウハウを集約した「4K X-Reality PRO」を搭載し、データベース超解像やノイズ低減により、2K/4K映像を高画質に4K化する。LEDバックライトの部分駆動には対応しない。

 また、カラーバリエーションとして、部屋馴染みやすいウォームシルバー(S)を用意している点も特徴。デザイン面では、外枠を薄型化することで、本体の厚みをスタイリッシュに見せている。スタンドも'15年モデル(X8500C)から変更し、幅広いデザインにより視覚的な安定感を向上しながら、中央を空洞とし、スタンドの存在感を抑えているという。

KJ-43X8300D
KJ-43X8300D(S)
外枠を薄型化
スタンドのデザインを一新

4K BRAVIAエントリーモデル「X7000D」

 X7000Dシリーズは、49型の「KJ-49X7000D」の1モデル展開の4K BRAVIAエントリー機。輝度や視野角特性のアップにより、発色の良い映像としたという。

KJ-49X7000D

 X8300Dとの比較では、液晶パネルがトリルミナスディスプレイ非対応かつ、倍速非対応となる。また、HDRについてはソフトウェア・アップデートで後日対応予定。映像エンジンは4K X-Reality PRO。

最新のAndroid TV搭載で、音声検索機能対応。DAZNも

 画質やデザイン以外の主な仕様は、X8300DとX7000Dシリーズでほぼ共通となっており、チューナはスカパー! プレミアムサービス×1と、地上/BS/110度CSデジタル×2で、別売のUSB HDDを追加して裏番組録画に対応する。EthernetとIEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetoothを備えており、VODサービスやスマートフォン連携が行なえる。

 スピーカーはフルレンジ×2。出力は10W×2chで、デジタルアンプの「S-Master」を搭載。フロントサラウンド技術の「S-Force Surroud」や、AACなどの圧縮音源を補間して高音質化する「DSEE」も備えている。

 OSはAndroid TVで、映像/音楽配信サービスや写真やゲームアプリ、検索などに対応。Google Playからのアプリダウンロードや、Google Castに対応。Android TVは最新バージョンにアップデートし、、視聴中でも次に見たいコンテンツを選べる「番組チェック」の改善などが行なわれている。

 Netflixやアクトビラ、ひかりTV、Netflix、Amazonビデオ、dTVなどのVODサービスやYouTubeの4K映像に対応。オンデマンド高校野球やHulu、U-NEXTなどに対応するほか、8月23日にスタートしたスポーツライブ配信の「DAZN(ダ・ゾーン)」に対応し、BRAVIA上からDAZNが視聴可能。また、「AbemaTV」にも対応予定。

 音声検索機能付きのリモコンが付属し、録画番組検索やYouTubeの検索などで音声操作が行なえる。

音声検索機能付きのリモコン。Google PlayやNetflixボタンも

 HDMI入力は4系統で、いずれも4K/60p 4:4:4対応。コンポーネント映像入力×1や、コンポジットビデオ入力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1(サブウーファ兼用)などを装備する。

 X8300Dシリーズの消費電力は、49型が131W、43型が148W。年間消費電力量は49型が125kWh/年、43型が124kWh/年。外形寸法/重量は、49型が109.3×21.6×68.6cm(幅×奥行き×高さ)/14.2kg、43型が96×21.6×61.2cm(同)/13.2kg。

 X7000Dシリーズの消費電力は143W、年間消費電力量は135kWh/年。外形寸法は110.7×24.6×70cm(幅×奥行き×高さ)、重量は14.3kg。