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Rovi、TiVoの買収を完了。今後は「TiVo」ブランドで展開

 Roviは米国時間の8日、TiVoの買収が完了したと発表。今後はTiVoブランドに統合する形で両社のサービスを展開する。買収価格は約11億ドル。

 Roviは、テレビ番組表の「Gガイド」や、メタデータを活用した映像コンテンツなどのレコメンデーション、広告事業などを手掛け、映像配信などのOTT(Over-The-Top)事業者らにサービスを提供している。

 TiVoは、1999年よりスタートしたDVR(デジタルビデオレコーダ)やSTBなどの開発で知られ、現在はSTBやモバイルデバイス向け映像配信サービスのSaaS(Software as a Service)ソリューションなども提供している。TiVoの持つ技術などがRoviの事業を補完するとして、今回の買収が決定。今後はTiVoブランドの下に統合されてサービスを展開する。

 TiVoのTom Carson社長兼CEOは、「現在のコンテンツは、プラットフォームやデバイス、プロバイダなどによってバラバラに提供されており、コンシューマが見たいコンテンツを探すための手助けが必要。新しいTiVoは、幅広いサービスや技術によって、究極のエンターテインメント体験を世界に提供できるユニークな立場にある」としている。

 TiVoは現在、70カ国2,500万以上の世帯に500以上の有料テレビサービスを提供。買収により、1億ドル以上のコストシナジーが見込めるという。

 当初の予定通り、前TiVo取締役のDaniel Moloney氏とJeffrey T. Hinson氏は、新しいTiVoの取締役として加わった。