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Campfire Audio、流体金属採用イヤフォン。新ドライバの「VEGA」やハイブリッド型

 ミックスウェーブは21日、ハウジングに液体金属を採用した米Campfire Audioのユニバーサルイヤフォン「VEGA」、「LYRA II」、「DORADO」を発表した。発売日は後日発表予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は「VEGA」が146,100円、「LYRA II」が79,800円、「DORADO」が112,500円。

Campfire Audio「VEGA」

 ハウジングに、チタンよりも優れた硬度を持つ流体金属を採用したイヤフォン。VEGAは非結晶カーボン(ADLC)をコーティングした8.5mmダイナミックドライバを、LYRA IIはベリリウムPVDダイナミック型ドライバを採用。「DORADO」は、8.5mmベリリウムPVDダイナミックと、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバによるハイブリッド型となる。10月22、23日に東京 中野サンプラザで開催される「秋のヘッドフォン祭 2016」に出展する。

専用ダイナミック型ドライバ搭載の「VEGA」

 VEGA(ベガ)は、チタンより固い流体金属ハウジングに、VEGAのためだけに開発したという9ミクロンのADLC(アモルファス・ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングの8.5mmダイナミックドライバを搭載したイヤフォン。広いサウンドレンジの実現や、高域再現の向上、ダイナミック型ドライバなではのパワフルで深い低域再生を目指したという。

VEGA

 ダイナミック型ドライバは、トランスデューサやドライバーの設計/生産を30年以上行なうメーカーを訪ね、共同で開発。ダイヤモンドのような硬度を持つADLCコーティングにより、音の伝搬速度が速く、熱伝導率が高いなど、振動板としてより優れた特性を実現する。

 ネオジム磁石により、ダイナミック型ドライバのボイスコイルを駆動。ハウジングの流体金属は、本体の高級感に繋がるだけでなく、傷や腐食に強く、振動減衰特性に優れているため、音響特性上の大きなメリットがあるという。

 周波数特性は5Hz~22kHz、感度は102dB SPL/mW、インピーダンスは17.5Ω。リケーブルに対応し、イヤフォン側の端子はMMCX。Campfire Audioが採用しているMMCX端子は、ベリリウム銅を採用しており、より安定した接続が得られるとする。

 ケーブルはALO audio製のLitz Wire Earphone Cableが付属し、長さは1.2m。レザー製キャリングケースやイヤーチップ、クリーニングツールが付属する。

ケーブルはALO audio製のLitz Wire Earphone Cable

ベリリウムドライバ+流体金属の「LYRA II」

 Campfire Audio初のダイナミック型ドライバ採用イヤフォン「LYRA(レイラ)」の後継モデル。LYRAと同じく、振動板にベリリウムを使った8.5mm径のダイナミック型ドライバを搭載するほか、ハウジングに流体金属を採用した点がLYRA IIの特徴。

LYRA II

 周波数特性は10Hz~28kHz、感度は102dB SPL/mW、インピーダンスは17Ω。リケーブルに対応し、イヤフォン側の端子はベリリウム銅採用のMMCX。ケーブルはALO audio製のLitz Wire Earphone Cableが付属し、長さは1.2m。レザー製キャリングケースやイヤーチップ、クリーニングツールが付属する。

レザー製キャリングケース

Campfire Audio初のハイブリッド「DORADO」

 DORADO(ドラド)は、Campfire Audio初のハイブリッドイヤフォンで、ハウジングは流体金属を採用。LYRA IIと同じ8.5mmベリリウムPVDダイナミックドライバーに加え、高域用に2基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバを搭載する。BA部分には、同社の「ANDROMEDA」と同様に音導管を使用しないチューブレス方式による「Tuned Acoustic Expansion Chamber(TAEC)」を採用し、高域特性を改善している。

DORADO
Tuned Acoustic Expansion Chamber(TAEC)

 周波数特性は5Hz~27kHz、感度は107dB SPL/mW、インピーダンスは15Ω。リケーブルに対応し、イヤフォン側の端子はベリリウム銅加工されたMMCX。ケーブルはALO audio製のLitz Wire Earphone Cableが付属し、長さは1.2m。レザー製キャリングケースやイヤーチップ、クリーニングツールが付属する。

DORADO