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MERIDIAN、時間軸の再生精度にこだわるハイエンド「ULTRA DAC」。MQAの技術も投入

 ハイレス・ミュージックは、英メリディアンのハイエンドDAC「MERIDIAN ULTRA DAC」を1月下旬に発売する。価格は250万円。カラーはブラック/メリディアン・シルバー。USB DACを含めた単体DACとして利用できるほか、ネットワーク再生機能も備えている。

メリディアンのハイエンドDAC「MERIDIAN ULTRA DAC」

 人間の聴覚では、音の立ち上がり、方向、移動や反射など“時間軸情報の検知”が周波数の検知能力より優れているという。ULTRA DACは、この科学的な知見をベースに、「豊かな音楽のエッセンスを再現する上で重要な時間軸の音楽情報が既存のD/A変換のプロセスで失われてきた」とし、「革新的なハイレゾ技術MQAの開発のプロセスで得られた多くの貴重な知見とノウハウを生かして、新たなコンセプトの“アナログ再生”を目指した」という。

 具体的には、MQAの特許出願技術である「ハイエラキカル・D/Aテクノロジー」を世界で初めて搭載。D/A変換で生じる量子化ノイズの抑制と、時間軸の再生精度を、MQAの開発で得られた知見と高性能なDSPを組み合わせて飛躍的に改善。過渡特性も改善し、「楽音、声の立ち上がり、静寂感など音楽性豊かな再生表現力に磨きをかけた」という。

 精緻な時間軸情報の再現、豊かな空間情報の再現、各チャネルの変換精度向上のために、左右チャンネルのDACを個別に搭載。電源部からバックエンドまで各チャンネルで独立させた、デュアル・モノDAC構成になっており、専用クロック基板も独立化している。

 また、メリディアンのDSP技術、アポダイジングフィルタやシェイプドディザ回路も投入、「オリジナル録音の持つ豊かな音楽情報の再現を可能とした」という。DSDネイティブ再生では新開発のマルチ・ビットモジュレータによりインパルス応答を改善している。

 独立したクロック回路基板は、PPLシステムを使わない独自のもの。クロックシステム内部の各部に、それぞれ独立した電源供給を行なうなど、音質への配慮を徹底。FIFOメモリー(ファーストイン・ファーストアウト)バッファリングの採用で、可聴領域限界以下のクロック精度を実現。「よりマスター音源に忠実でノイズの少ないピュアなアナログ信号の再現に寄与する」という。

使用イメージ

 入力端子はUSB、同軸デジタル、光デジタル、BNC、AES/EBU、独自Speakerlink入力を装備。USB DACとしては、最大でPCM 384kHz/24bit、DSD 5.6MHzまで対応。DXDもサポートするほか、MQAも384kHz/24bitまでサポートする。USB以外は192kHz/24bit、MQA 384kHz、DSD 2.8MHzまでサポート。光デジタル入力は96kHz/24bitまでの対応となる。BNC端子を使い、Naim、Aurender、Chord、Bel Cantoの一部機器との接続も可能。

 Ethernet端子を備え、Roonに対応するほか、メリディアンのネットワーク再生システム「Sooloos」にも対応する。

 HDMI入力は備えていないが、別筐体の専用オプション「HDMI オーディオプロセッサー HD-621」(受注生産/価格未定)と組み合わせて、デジタル音声信号を映像と分離して取り込む事もできるようになるという。

 出力端子は、アンバランス(RCA)とバランスを各1系統装備。FIX OUTとVARIABLE OUTの選択が可能。

背面

 44/48kHzの音楽ファイル再生時に、3種類のアップサンプリング・フィルタを選んで適用できるほか、MP3や動画再生の音声なども、「レゾリューション・エンハンスメント」を使ってアップサンプリング処理をして、ベストな再生ができるとする。

 ローノイズ化を図ったリニアな電源を各ブロックに独立供給。ACラインとのアイソレーションも徹底している。筐体は、シールド効果の高いアルミ筐体をさらに強固なアルミパネルで囲う2重構造。外形寸法は481×411×175mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は16kg。リモコンが付属する。