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プロジェクタ画面を触って操作する「Xperia Touch」。耳を塞がないXperia Earも

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2017」において、プロジェクタ型のスマートプロダクト「Xperia Touch」を今春以降に発売すると発表した。また、周囲の音を聞きながら、音楽やコミュニケーションを楽しめるイヤフォン型の「Xperia Ear Open-style」を初公開した。

Xperia Touch

 今回のスマートプロダクトは、スマートフォン「Xperia XZ Premium」などのXシリーズ新機種に合わせて発表されたもの。Xperia XZ Premiumは、4K/HDRディスプレイや、新開発のメモリー積層型CMOSイメージセンサーを備え、最大960fpsのスーパースローモーション機能や、新規開発されたPredictive Capture(先読み撮影)機能などを備えている。同製品の詳細は別記事で掲載する

Xperia XZ Premium

Xperia Touch

 壁やテーブルなどにプロジェクタで投写したスクリーンにタッチして操作することで、家族や友人と一緒に楽しむ新しいコミュニケーションの形を提案するもの。昨年の「MWC 2016」や「IFA 2016」などでも展示されていた「Xperia Projector」が、「Xperia Touch」という名称で製品化される。

IFA 2016で展示されていたXperia Projectorの投写例

 プロジェクタには、ソニーの反射型液晶ディスプレイデバイスのSXRD(Silicon X-tal Reflective Display)を搭載し、超短焦点レンズにより、23~80型まで投写できる。赤外線と1,300万画素カメラを組み合わせた毎秒60フレームのリアルタイム検出を行ない、遅延のない快適なタッチ操作を実現するという。最大10点のマルチタッチに対応し、複数人でも操作できる。ステレオスピーカーも内蔵。

 Android OSを搭載し、Google Playのアプリケーションを利用可能。テーブルを囲んでゲームをしたり、壁に投写したスクリーンで動画を見られるほか、ビデオ通話などもできる。そのほか、PlayStation4のリモートプレイにも対応し、大画面でゲームを楽しめる。外形寸法は69×143×134mm(幅×奥行き×高さ)、重量は932g。バッテリを内蔵し、動画再生時は約1時間駆動できる。

Xperia Ear Open-style

 ソニーによる技術/研究開発プログラムのFuture Lab Programで開発した「オープンイヤー」オーディオ技術を搭載したワイヤレスステレオヘッドセットを参考展示。耳を塞がず、周囲の音を聞きながら、音楽を聴いたり会話を楽しむという新しいリスニングスタイルを提案する。

Xperia Ear Open-style

 2016年より各市場で発売中の「Xperia Ear」と同様に、声またはヘッドジェスチャーで直感的に操作でき、ハンズフリー通話や、メッセージ送受信、情報検索など、ソニーエージェントテクノロジーによる自然な音声コミュニケーションが行なえるという。

耳を塞がずに装着できる

Xperia Agent

 ユーザーの顔を認識し、自然な会話としぐさで、日々の生活をアシストするというエージェント型のプロダクト。ユーザーの好みに合った情報を提供したり、音楽をかけたり、コミュニケーションのサポートや家電のコントロールなどが行なえる。

 このスマートプロダクトに搭載しているソニーエージェントテクノロジーと、LINEが新たに推奨するクラウドAIプラットフォームとの連携について検討を開始。双方の技術/サービスを活用し、スマートプロダクトのより豊かな体験を提供していくという。

IFA 2016での「Xperia Agent」展示(左)。ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i [アイ](右)との連携をデモしていた