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Astell&Kern、“1台の全てを支配する”新機軸ハイレゾプレーヤー「KANN」海外発表

 iriver Astell&Kernブランドの新ハイレゾプレーヤー「KANN」が、米国で発表された。価格は999ドル。旭化成エレクトロニクスのDAC「AK4490」をシングルで搭載。microSDに加えSDカードが利用でき、ヘッドフォン出力とは別に、2.5mmのバランス出力や、3.5mmステレオミニのライン出力を備えるなど多機能な製品。日本での発売はまだアナウンスされていない。カラーはAstro SilverとEos Blueの2色。

Astell&Kern「KANN」。左がEos Blue、右がAstro Silver

 AK70やAK300シリーズといった従来の型番とは異なり、「KANN」という名前が与えられた製品。800×480ドット、4型でタッチパネルタイプの液晶ディスプレイを装備。内蔵メモリは64GBで、256GBまでのmicroSDカード用スロットと、512GBまで対応するSDカード用スロットも装備。

底部にmicroSD、SDカードスロットを利用法装備。USB Type-C端子も備えている

 既発売の「AK300」(直販税込129,980円/64GB)と同様に、DACはAK4490を1基のみ搭載。DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生が可能。PCMは382kHz/32bitまでサポートする(AK300のDSD再生はPCM変換再生)。

 KANNのコンセプトは「ONE PLAYER TO RULE THEM ALL(1台のプレーヤーで全てを支配する)」で、SDカードもサポートするなど機能が豊富な点が特徴。ヘッドフォン出力は3.5mmのアンバランスと、2.5mmのバランスを用意。さらに、ライン出力専用に3.5mmアンバランスと2.5mmのバランス出力を各1系統備えている。

ヘッドフォン出力とは別にライン出力を備えている

 ヘッドフォン出力は3.5mmが0.65Ω、2.5mmが1.3Ωと低インピーダンス仕様になっており、ノーマル/ハイゲインの切り替えも可能。能率の低いヘッドフォンもドライブできるとしている。

Astro Silver
Eos Blue

 充電とデータ転送用にUSB Type-C端子を装備。さらに、外部のDACなどにUSBオーディオ出力する際と、PCと接続してUSB DACとして利用するためのマイクロUSB端子も備えている。

 Bluetoothにも対応し、aptX HDコーデックをサポート。6,200mAhのリチウムポリマーバッテリを搭載。最大14時間の再生が可能。

 追加の情報は、近日米国サイトのブログにて公開するとしている。

背面
側面にボリュームダイヤル