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パイオニア、旭化成DAC搭載で天井反射音も補正する7ch AVアンプ「SC-LX502」

 オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、Dolby AtmosやDTS:Xに対応するパイオニアブランドの7ch AVアンプ「SC-LX502(B)」を8月下旬に発売する。価格は185,000円。

パイオニアブランドの7ch AVアンプ「SC-LX502(B)」

 上位機種にも搭載されている、高い駆動力を持つ「ダイレクトエナジーHDアンプ」を採用。7chで計560Wの同時出力が可能(8Ω)。オブジェクトオーディオDolby AtmosやDTS:Xのデコードもサポートしている。LX501からの主な進化点として、映像面が強化。HDRのDolby VisionやHLG(ハイブリッドログガンマ)に対応。HDMIの全入力が、HDCP 2.2対応となった。

 付属のマイクを使い、周波数や音圧レベルを測定。環境に合わせた音場補正を行ない、独自開発の「フェイズコントロール」技術で、低音の遅れも解消する「MCACC」を搭載。

 さらに、「Reflex Optimizer」も用意。天井に音を反射させる事で、天井設置のスピーカーを使わずにDolby Atmosに対応できるドルビー・イネーブルド・スピーカー使用時に、天井に反射する帯域の音と、スピーカーから直接聴こえる音との間のわずかな時間差によって生じる位相ズレも補正する。これにより、イネーブルド・スピーカーを使い、「その他のスピーカーと一体となった最適な音場空間を実現できる」という。

 信号経路のノイズを低減するために、メイン基板に 旭化成の768kHz/32bit対応DAC「AK4458」を搭載。さらに、信号ロスの少ない低ESRカスタムコンデンサなどの高音質パーツも投入。

 内部構造の平行面をなくし、空洞共振を原理的に発生させない「定在波制御インシュレーター」により、音の定位や音数・音階がクリアになり、チャンネル間のシームレスなつながりや俊敏な立ち上がりも実現したという。筐体はファンレス構造で、再生環境の静音化に貢献する。

 ネットワークオーディオプレーヤー機能も備えており、192kHz/24bitまでのFLAC/WAV/AIFF/Apple Losslessや、11.2MHzまでのDSDファイルの再生に対応。ドルビーTrue HDファイルの再生にも対応。USBメモリに保存したハイレゾファイルの再生もサポートする。

 HDMIは7入力、2出力で、4K/60p/4:4:4の伝送や、著作権保護規格のHDCP 2.2にも対応。全入力がHDCP 2.2に対応した。4Kテレビやプレーヤーとの接続が可能で、HDR映像の伝送もできる。HDRではHDR10に加え、新たに、Dolby Vision、HLG(ハイブリッドログガンマ)もサポート。BT.2020の広色域信号の伝送もサポートしている。BDプレーヤー「BDP-LX」シリーズの超解像4K技術も投入しており、HD映像を高画質に4Kアップコンバートする事も可能。

 IEEE 802.11a/b/g/nの無線LAN機能を備え、5GHzと2.4GHzのどちらにも対応。Bluetooth受信にも対応しており、対応スマートフォンなどから手軽にワイヤレス音楽再生が可能。AirPlayもサポート。スマホ/タブレット向けのコントロールアプリ「Pioneer Remote」も用意する。

 Chromecastもサポート。Androidスマートフォン/タブレット、iPhone/iPad、Windows PC、Chromebook、MacにインストールしたChromecast対応音楽アプリから、ワイヤレスで音楽再生も可能。DTS Play-Fiもサポート。radiko.jpや、ネットラジオ・TuneInの受信も可能。FM/AMチューナも備え、ワイドFMにも対応する。

 メニューをグラフィック表示にするなど、わかりやすいGUIデザインを採用。初期設定をサポートしてくれる「セットアップガイダンス」も用意する。

 パワーアンプ部には、半導体チップを基板に直結させた独自パワー素子「Direct Power FET」を採用。基板自体のレイアウトやパターニングを見直し、信号経路を最適化する事で、音質やレスポンス性能の向上した。ルビコンと共同開発した「PML MU コンデンサー」も備え、「透明感と開放感のある音質を実現した」とする。4~16Ωのスピーカーに対応する。

 HDMI以外の端子は、入力が同軸デジタル×1、光デジタル×2、コンポジット×2、コンポーネント×1、アナログ音声×5(Phono含む)。1系統2出力のサブウーファ出力や、Zone 2出力も装備。消費電力は250W。外形寸法は435×395×185mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は12.1kg。

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