ニュース

パイオニア、“映画のため”のハイパワー9ch AVアンプ「VSX-LX503」

 オンキヨー&パイオニアは、Dolby AtmosやDTS:X対応のパイオニアブランドの9ch AVアンプ「VSX-LX503(B)」を6月上旬に発売する。価格は194,000円。

VSX-LX503(B)

 最大出力215W/ch(6Ω)のハイパワーな9chディスクリートアンプを搭載し、Dolby AtmosやDTS:Xなどのオブジェクトオーディオを5.2.4chや7.2.2chで楽しめるAVアンプ。2017年モデルのSC-LX502は7chアンプだったが、9chに強化された。定格出力は180W/ch(6Ω)。

 11.2chのプリアウト端子も備えており、外部パワーアンプと組み合わせることで、7.2.4chのオブジェクトオーディオ環境も実現できる。15,000μFのオーディオ用高音質コンデンサーや、共振防止の為の扇形アルミ鍛造ヒートシンクの採用などにより、「理想的なサウンド再生の為に徹底した音質対策を行なった。映画を楽しみたいユーザーに最適なモデル」としている。

 自動音場補正技術「MCACC」やサブウーファからのLFE信号遅れを修正する「フェイズコントロール」、ドルビー・イネーブルド・スピーカー使用時に、天井に反射する帯域の音と、スピーカーから直接聴こえる音の間の時間差によって生じる位相ズレを補正する「Reflex Optimizer」などのパイオニア独自技術を搭載している。

 HDMIは7入力、2出力で、全ての端子で著作権保護規格のHDCP 2.2に対応。HDR信号伝送に対応し、HDR10とDolby Vision、HLG(ハイブリッドログガンマ)のパススルーが可能。BT.2020の広色域信号の伝送もサポートしている。

前面パネルを開くと端子が現れる

 IEEE 802.11a/n/b/g/n無線LAN(5GHz/2.4GHz)やLAN端子、Bluetooth(SBC/AAC)を装備。Chromecast built-inやDTS Play-Fi、AirPlayに対応。Googleアシスタント搭載スマートスピーカーからの音声操作も行なえる。

 CD音質のロスレス音楽配信サービス「Deezer HiFi」や、「Amazon Music」
「Spotify」など多くの音楽配信に対応。Spotifyの有料プラン契約者であれば、Spotify Connectにより好みの楽曲を選び、LX503で再生できる。LX503購入者向けに、Deezer HiFiを3カ月無料トライアルできるキャンペーンも実施する。

 ワイドFM/AM対応のラジオチューナを装備。インターネットラジオは、radiko.jpとTuneIn対応。エリアフリーとなる有料サービス「radiko.jpプレミアム」にも対応する。

 また、ネットワークオーディオとしても動作。FLAC/WAV/AIFF/ALACの192kHz/24bit/ステレオのハイレゾ音源再生に対応し、DSDも11.2MHzまで対応。マルチチャンネルのDolby TrueHDファイル再生も行なえる。

 FlareConnect機能に対応。LX503に接続したレコードプレーヤーやCDなどの外部機器の音声を、同一ネットワークのFlareConnect対応機器でストリーミング再生できるもので、操作はPioneer Remote Appで行なう。

 HDMI以外の入力端子は、光デジタル音声×2、同軸デジタル音声×1、アナログ音声×5(1系統はPHONO)、コンポーネント映像×1、コンポジット映像×2、USB×2。出力端子はヘッドフォン出力と、11.2chプリアウト、ZONE 2、ZONE 3。スピーカー端子は11(9ch+ZONE2)。消費電力は640W(待機時0.1W)。外形寸法は435×386×185mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13kg。

VSX-LX503(B)の背面