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キヤノン、99,880円のハイアマ向けフルHDビデオカメラ「iVIS HF G21」。業務用も

 キヤノンは、フルHD撮影対応のビデオカメラ「iVIS HF G21」を9月22日に発売する。直販サイトのみでの限定販売で、直販価格は99,880円。さらに、同カメラとベースは同じながら、業務用に機能を追加した2機種も展開。直販価格は「XA15」が21万800円、「XA11」が16万6,800円。

iVIS HF G21

コンシューマ向け「iVIS HF G21」の従来モデルとの違い

 昨年発売された「iVIS HF G40」の後継機種。主な仕様は共通だが、モニタが従来の3.5型、約123万画素の有機ELから、3型で約46万画素の液晶モニタへと変更されている。また、Wi-Fi機能も従来は搭載していたが、G21では省かれた。ただし、直販価格はG40の149,800円から、G21では99,880円に抑えられている。

iVIS HF G21

業務用モデル「XA15」、「XA11」の従来モデルとの違い

 業務用モデルは、2015年に発売された「XA35」(発売当初直販235,500円)、「XA30」(同199,750円)の後継モデルが、「XA15」、「XA11」となる。従来からの変更点は、前述のG21と同じで、モニタが3.5型、約123万画素の有機ELから、3型で約46万画素の液晶モニタへと変更された。

XA15

 さらに、液晶ビューファインダと液晶モニタが排他点灯仕様となり、両方同時には利用できなくなった。Wi-Fi機能も従来は搭載していたが、XA15/11では省かれた。

XA11

 HDMIケーブルやAV、USBケーブルは非同梱。ユーティリティーを収めたディスクも同梱せず、ユーザーがネットからダウンロードするカタチとなる。クイックガイドは付属するが、説明書もダウンロードで提供する。付属品を最小限にする事で、コストを低減したモデルとなる。

 また、XA15/XA11のみの新たな特徴として、ハンドルユニットの「HDU-1」が別売ではなく、最初から付属となった。

 XA15とXA11の違いは、SDI端子の有無。XA11はSDI端子を搭載していないこと。

XA15の端子位置

カメラとしての仕様

 カメラとしての基本的な仕様は、G21、XA15、XA11で共通している。搭載するHD CMOS PROセンサーのサイズは1/2.84型。動画撮影時の有効画素は291万画素。レンズは光学20倍ズーム。焦点距離は26.8mm(防振OFF時)、28.8mm(防振ON時)~576mm。8枚羽根の円形絞りを採用。

iVIS HF G21

 手ブレ補正機能は光学式で、5軸のブレを補正する「ダイナミックモード」や、望遠撮影のブレを低減する「パワードIS」などを装備。撮影アシスト機能として、カメラが自動で切り替える「マルチシーンIS」も搭載する。

 撮影モードには「高輝度優先(ガンマ)」を用意。中~高輝度の色再現性と、解像感をリアルに表現できるというガンマカーブの事で、中~高輝度でカーブをあまり持ち上げず、階調性を維持。そのガンマカーブで撮影した映像を、輝度を明るめにしたテレビで表示すると、HDRのような映像が楽しめるという。ただし、HDR撮影向けの新しい映像フォーマットではなく、あくまで“表示するテレビの輝度を明るめにする事を想定したガンマカーブ”となる。

 撮影中に、輝度を明るくしたテレビでどのように表示されるか把握するため、モニタの表示設定にも「高輝度優先(ガンマ)」モードを用意している。

 記録モードはAVCHD/MP4が選択でき、どちらのモードでも1080/60p記録が可能。さらに、ニュースなどの速報用モードとして、ファイル容量の軽い3Mbpsモードも用意。最大250%のファーストモーション撮影、最大40%のスローモーション撮影も可能。

 端子としてHDMI、AV、ヘッドフォン出力、USB端子を装備。XA15はさらにSDI端子も備えている。

 外形寸法と本体のみの重量は、G21が115×231×84mm(幅×奥行き×高さ)で、約745g。XA15/11のサイズもG21と同じだが、本体の重量に違いがある。XA15は約750g、XA11は約745g。

XA15