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全天球撮影できるGoPro「Fusion」発表、撮影後に任意の部分を切り出し

 米GoProは現地時間の28日、本体の前後にカメラを搭載し、5.2K解像度で全天球撮影ができるカメラ「Fusion」の概要を発表した。直販サイトでの価格は85,000円(税込)とアナウンスされており、「近日発売」としている。

GoPro「Fusion」

 本体の前面と背面にカメラとレンズを装備。5.2K/30fpsで全天球撮影できるカメラで、VR動画用の撮影も可能。手ブレ補正機能も備えており、「ジンバル並の安定化が可能」という。3K/60p撮影も可能。ビデオフォーマットはMPEG-4 AVC/H.264。

 全天球の映像を撮影しておき、あとからユーザーが任意の部分を指定し、切り出して別の動画として保存できる「OVERCAPTURE」機能も搭載。例えば、三脚に固定したFusionを、スケートボードの練習場に設置。その周囲でスケボーを滑る様子を撮影した後、OVERCAPTURE機能でスケボーで滑る自分を中心とした範囲だけを切り出すと、まるで滑る自分を、カメラマンが追いかけて撮影したような映像が切り出せる。

 こうした編集や再生は、スマートフォンのGoProアプリで行なう。切り出す動画の範囲指定も、VR動画を鑑賞しているような感覚で、スマホを動かしながら指定できる。

GoPro: This Is Fusion

 2つのカメラで撮影した映像のつなぎ目が、わからないようにするスティッチ機能にも注力。映像加工機能では、撮影している人が、まるで小さな中の上に立っているように見える「リトルプラネット」動画も作成できる。

 より本格的な編集に対応するため、Adobe Premiere ProとAfter Effectsで利用できる、Fusion動画向けのプラグインも提供予定。

 映像だけでなく、音声も360度収録可能。カメラとしては、水深5mまでの防水試験もクリアしている。「GoPro ビデオ スタート」と呼びかけ、音声での録画操作もでき、カメラに触れない時でも制御可能。USB Type-C端子を備え、microSDカードスロットを装備。バッテリは2,620mAhのリチウムイオンを搭載する。