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パナソニック、プラズマの技術を応用した6mm厚の「真空断熱ガラス」

 パナソニック エコソリューションズ社は、プラズマディスプレイパネル(PDP)の開発・製造技術を応用し、約6mmの薄さで業界最高クラスの断熱性能を有する真空断熱ガラスの量産化に成功した。

真空断熱ガラス

 総厚約6mmのガラスとしては業界最高クラスの断熱性能である熱貫流率(Ug値)0.7(W/m2・K)を実現。総厚約3cmのアルゴンガス入りトリプルガラスと同等以上の断熱性能を実現するという。

 パナソニックは、PDP開発で培った「真空ガラスパネル製造技術」や「気密性を維持する鉛フリーの真空封着材料技術を生かし、真空層内で発生するガスを吸着する薄型のガス吸着剤や2枚のガラス間に0.1mm程度の隙間を形成する低熱伝導性材料などを新開発。優れた断熱性能を持つ真空断熱ガラスを実用化した。

PDPと真空断熱ガラスの構造

 独自の工法により、ガラス表面には真空空間を形成する際に必要な排気孔の封止部がないため、フラットですっきりとした製品外観を実現している。また、有害物質として規制されている鉛を一切使用していないため、環境面・安全面でも安心して使えるという。

 なお、今回開発した真空断熱ガラスは、米国エネルギー省の規制強化対応として、パナソニック完全子会社の冷凍・冷蔵ショーケースメーカー ハスマンのコンビニ・スーパー向け屋内用自動ドアのガラスに先行納入する。

ハスマン社 製品での使用イメージ