ニュース

キヤノンの4K/60p CINEMA EOS「C700」、HDRのHLG出力に対応

 キヤノンは21日、業務用の4K/60p対応デジタルシネマカメラ「EOS C700」と「EOS C700 GS PL」で、ハイブリッドログガンマ(HLG)方式のHDR映像出力を可能にするなど機能強化を図るファームウェアアップデートを提供開始した。どちらも無料で適用できる。

EOS C700

 C700(実売300万円前後)は、EFマウントでローリングシャッターを採用。C700 GS PL(実売330万円前後)は、PLマウントでグローバルシャッターを採用しているという違いがある。更新後のバージョンは、C700がVer.1.0.4.1.00。C700 GS PLはVer.1.0.2.1.00。

 共通のアップデート内容は下記の通り。

  1. HDRの国際規格ITU-R BT.2100に準拠したHybrid Log Gamma方式の出力に対応
  2. Blackmagic DesignのDaVinci Resolveで作成した3D LUT(.cube形式)を取り込み、出力に適用可能
  3. Super16mmサイズ(2K crop)の記録モードを追加
  4. B4マウントアダプター「MO-4E/ MO-4P」(別売)装着時、以下の記録モードが選択可能
    59.94Hz: 59.94P/29.97P/23.98P
    50.00Hz: 50P/25P
    24.00Hz: 24P
  5. ホワイトバランス設定画面で、新しい色温度設定値を追加
  6. Slow & Fastモード使用時のアイコン表示を赤に変更
  7. Slow & Fastモードのフレームレート表示方法を改善
  8. スキャンリバース記録時、映像と音声がずれる現象を修正

 また、C700は周辺光量補正と倍率色収差補正の対応レンズとして、「EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM」、「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」、「EF-85mm F1.4L IS USM」を新たに追加している。

オプションを取り付け、シネマ撮影スタイルにしたところ