LGの2018年テレビは、映像エンジン「α9」や音声AI「ThinQ」搭載

　LG Electronicsは3日、2018年モデルの有機ELテレビや液晶テレビを発表した。ホームエンターテインメント体験を向上するという新音声AI「ThinQ」や、新映像プロセッサ「α9」を搭載する。9日に米国ラスベガスで開幕するCES 2018に出展する。

音声AI「ThinQ」を搭載

　ThinQは、テレビのリモコンに話しかけて、テレビの操作が行なえるほか、テレビと無線LANやBluetoothで接続した家電とも連携。例えば、ロボット掃除機やエアコン、照明などをコントロールできる。LG独自のディープラーニング技術「DeepThinQ」や自然言語処理技術を用いて、「ヨガのビデオを見せて」や「この俳優が出ている作品を教えて」などと話しかけるだけで、テレビのコンテンツの検索や操作が可能。

　EPGとも連動。「番組が終わったらテレビの電源を切って」といった予約操作なども行なえるという。

音声操作に対応

　最新映像プロセッサの「α9」も開発。高精度なノイズリダクションや滑らかなグラデーション表現力、色域拡張による色再現性の向上などが特徴。毎秒120フレームのハイフレームレート(HFR)にも対応し、スポーツやアクション映画の表現力を高めている。α9は2018年の有機ELテレビ各製品に搭載される。

α9プロセッサ

　液晶テレビでは、広色域Nano Cell技術とフルアレイバックライトシステム(FALD)に加え、α7プロセッサを組み合わせ、深い黒色や陰のディテール表現、視野角などを向上するという。

　また、2018年のLG OLED TV/SUPER UHD TVでは、Dolby Vision、HDR10、Hybrid Log-Gammaの各HDR方式に対応する。