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iPhone直結360度カメラが4Kに「Insta360 Nano S」。360度ビデオチャットも

 Arashi Visionは8日、Insta360シリーズの新モデルとして、iPhoneと接続する360度カメラ「Insta360 Nano S」を発表した。日本ではハコスコが国内代表代理店を務める。価格は28,980円。カラーはブラック。

iPhoneに取り付けた「Insta360 Nano S」

 Lightning端子で、iPhoneなどと直接接続する360度カメラ。iOS 9.0以降に対応し、iPhone X、iPhone 6/7/8、iPhone 6/7/8 Plus、9.7型iPad Pro、12.9型iPad、iPad Air 2をサポートする。

 魚眼レンズを前面と背面に2つ搭載。既存モデル「Insta360 Nano」は3Kの3,040×1,520ドットで撮影するが、上位モデルと位置付けられる「Insta360 Nano S」は、4Kの3,840×1,920ドット/30fpsで撮影できる。2,000万画素(6,272×3,136ドット)の360度静止画撮影も可能。

「Insta360 Nano S」
魚眼レンズを前面と背面に2つ搭載

 さらに、4K 360度映像のライブ配信にも対応。Insta360 Nano Sアプリでリンクを生成し、チャットやSNS経由で受信者に送信すると、受信者はWebブラウザなどでリアルタイムの360度映像を楽しみながら、ビデオ通話ができる。

 新しい「MultiView」機能も用意。360度撮影した映像を活用する機能で、5つの異なるテンプレートを用意。そのテンプレート上に、360度動画から切り出した最大3つのキャプチャーフレームが配置される。個別のフレームの内容は、ユーザーが調整でき、ズームのレベルも調整可能。撮影者が風景の注目して欲しい部分を中心にレイアウトし、それを友人らと共有する事もでき、例えば、全体を見渡す「リトルプラネット」表示を選び、残りのフレームに重要な映像をズーム表示するといった使い方ができる。

「MultiView」機能のイメージ

 FreeCapture機能も用意。撮影した360度を映像を、スマートフォンでVR表示しながら、360度映像の中の“見逃せない部分”を再度撮影するかのように、別の動画としてキャプチャできる。

 iPhoneのInsta360 Nano Sアプリを使って、撮影している映像を見ながら撮影したり、設定できるほか、撮影データをアプリで編集し、SNSでスマートに共有できる。また、スマホと接続せず、Insta360 Nano S単体での撮影も可能。カメラにはバッテリとmicroSDカードスロットを備えている。

 6軸の手ブレ補正機能も利用可能。カメラにジャイを搭載するのではなく、iPhoneのジャイロを活用するものだが、新しい補正アルゴリズムを採用する事で、より揺れを抑え、なめらかな映像が撮影できるという。

Lightning端子でiPhoneと直接接続する
microSDカードスロットを装備
本体にもシャッターボタンを装備

 製品ケースがVRゴーグルになっており、ケースにスマホを挿入する事で、レンズを通してVR鑑賞が可能になっている。

製品ケースがVRゴーグルになっている

 外形寸法は110×33×21mm(縦×横×厚さ)で、重量は66g。

撮影してみた

 サンプル機を使い、テスト撮影をした。4Kの高解像度撮影を活かし、ビルの窓など、遠景の細かいディテールも確認できるようになっている。

 アプリの画面から細かな撮影操作ができるほか、iPhoneの側面にあるボタンも撮影に利用でき、カメラとしての操作性も良好。撮影動画/静止画はすぐにアプリから確認でき、SNSなどでシェアできる。

動画サンプル02
動画サンプル01
静止画サンプル