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ゼンハイザー、ガラスカバーの密閉ヘッドフォンHD 820。「“開放型が最高”は時代遅れに」

 独ゼンハイザーは、1月9日より米国ラスベガスで開催される「CES 2018」に合わせて、密閉型のハイエンドヘッドフォン「HD 820」を発表した。米国での価格は2,399.95ドル。発売日は未定で、出荷は「2018年6月15日まで延期される場合がある」としている。

密閉型のハイエンドヘッドフォン「HD 820」

 同社が「“最高のサウンドには開放型が必要”というこれまでの原理は、時代遅れのものになった」とアピールする密閉型ヘッドフォン。自宅だけでなく、移動中のどこででも「オーディオファイルレベルで音楽を楽しむことができる」という。ハウジングに、共振を最小限に抑えるガラス製のトランスデューサカバーを備えている。

ガラス製のトランスデューサカバーを備えている

 ユニットとして、「Ring Radiator」トランスデューサを採用。開放型に見えるが、ハウジングにガラスカバーを備えている。振動板の背後から出る音を、ガラスカバーの凹凸が効果的に反射させる事で、開放型で音が抜けていくように減衰させるという。

 インピーダンスは300Ω。再生周波数帯域は12Hz~43.8kHz(-3dB)。音圧レベル(SPL)は 1kHz、1Vで103dB。

 マイクロファイバーのイヤパッドは手作業で作られている。シルバークラッドされたOFCケーブルや金メッキプラグ、内側の減衰に効果がある強固な金属ヘッドバンドなどを採用。ドライブに最適なアンプは、ゼンハイザーの「HDV 820」だという。

 ケーブルの着脱が可能で、ヘッドフォン側の端子はXLR4を採用。付属のケーブルは6.3mmの標準プラグタイプに加え、4.4mmのバランス接続ケーブルも同梱する。ケーブルの長さは3m。ケーブルを含まない重量は360g。