ニュース

オルトフォン、DJ向けの高耐久性シェル一体型カートリッジ「CONCORDE MKII」

 オルトフォンジャパンは、DJプレイを行なうターンテーブル用のカートリッジ「コンコルド」シリーズをフルリニューアルした、「CONCORDE MKII UNIVERSAL SERIES」を2月上旬より発売する。サウンドや利用シーン別に5機種を用意。価格はオープンプライス。

DJカートリッジ「CONCORDE MKII」シリーズ

 スリムなシェル一体型のカートリッジで、テーパー形状のデザインを採用。ユニバーサル型のトーンアームに直接取り付けられる。ボディ根元には金属製リングを装備。自分好みにカスタマイズできるフィンガーリフトや、質感が向上して滑りにくく幅広なグリップエリアも備え、掴みやすさや操作性を高めた。針先は金属製のバネで固定。レコードの狙った位置に針を落とせる、広めのカットアウトも採用した。重量はすべて18.5g。5色のカラーとデザインで、それぞれの特徴を表現している。

 エントリー機のCONCORDE MIXと、CONCORDE DJはスクラッチやバックキューイングなどの操作に強い堅牢な設計を採用した。CONCORDE DJはレコードに対する低い摩耗性能も兼ね備える。どちらも出力電圧は6mV、周波数帯域は20Hz~20kHz(-3dB時)。適性針圧はCONCORDE MIXが3g、CONCORDE DJが4g。

 “CONCORDE史上最高のサウンドクオリティ”というCONCORDE CLUBは、楕円針(Special Elliptical)を採用し、レコードの溝にしっかりフィットして溝との接触面積を増やし、円錐形のダイヤモンド針先より複雑な音を詳しく拾えるとする。出力電圧は8mV、周波数帯域は20Hz~20kHz(同)。適性針圧は3g。

CONCORDE CLUB

 CONCORDE SCRATCHは、スクラッチとバックキューイングを特に意識して設計。トレース安定性能を高め、10mVという高出力によって再生が難しい低周波数のベース音も力強く鳴らせるとする。周波数帯域は20Hz~18kHz(同)。適性針圧は4g。

 CONCORDE DIGITALは、タイムコードヴァイナルの良さを最大限に引き出すというモデル。高出力10mVで「音楽信号のSN比をソフトウェアに対して最大限にして伝え、タイムコード信号のよりよい演奏につながる」とし、レコードの摩耗とノイズ音によるエラーも抑え、タイムコードヴァイナルを長持ちさせられるという。周波数帯域は20Hz~18kHz(同)。適性針圧は4g。