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TV出演秒数やTweet数でタレントパワーを可視化。エム・データ「Talent Rank」

 テレビの放送内容をテキスト化した「TVメタデータ」を提供するエム・データは、テレビ出演秒数やツイート件数などに基づいて、タレントや著名人のパワー(影響力)を可視化するという「Talent Rank」のβ版提供とトライアルを2月下旬から開始する。正式版は2018年春にリリース予定で、今後は検索データなどを加えたリッチ版(仮称)の展開も構想しているという。

「Talent Rank」総合ランキング画面のβ版イメージ

 エム・データと、同社内のビッグデータ解析プロジェクト「ライフログ総合研究所(Life Log Lab. 略称L3)」によるもので、TVメタデータから、出演者の「TVでの話題露出秒数、TV番組出演秒数、TVCM放送秒数」と、「TwitterでのTweet件数データ」を、独自指標に基づいて“出演者(タレントや著名人)のパワー(影響力など)”としてスコア化したダッシュボードサービス。

 「TwitterでのTweet件数データ」は、角川アスキー総合研究所が、タレントについてのTweet数を調査したもので、2015年よりTwitterとの協力で実施している。解析に必要な辞書はKADOKAWAグループの媒体とも連携し、デビューしたてのタレントやアイドルなどの名前も解析できるという。

Twitter急上昇ランキング(β版イメージ)

 データを元に、タレント(アイドル、芸人、モデル、俳優・女優など)や著名人(スポーツ選手、政治家、アナウンサー・キャスター、文化人など)のランキングやポジショニングマップ、時系列トレンドグラフなどが作成可能。注目度が上昇しているタレントの発見や、影響力のあるタレント同士の比較に加え、タレントパワーやその影響力を可視化でき、番組やCM、イベントへのキャスティングや番組制作(話題作り)、ネクストブレイカーの予測などに活用できるという。

 具体的には、独自指標によるスコアに基づいたランキングや、タレント/著名人のポジショニングマップ、Twitterユーザーの都道府県別によるタレント支持度合マップ、Tweetのポジティブ・ネガティブ判定など8つのメニューや機能を提供予定。それ以外のメニューやデータ拡充、機能拡張も計画しているという。

Twitterユーザー性別年代別ランキング(β版イメージ)
ポジティブ/ネガティブランキング(β版イメージ)
タレントポジショニング(左上)、都道府県別マップ(左下)、検索可能な個別詳細ページ(右)のβ版イメージ

【Talent Rankのメニュー/機能】
1.独自指標によるスコアに基づいたランキング
(TV話題スコア、TV出演スコア、TVCMスコア、Tweetスコア、それらを統合した総合スコアによるタレントや著名人のパワーランキング、ネクストブレイカーランキング、Twitterユーザーの性別年代別ランキングなど)
2.タレントや著名人のポジショニングマップ
3.Twitterユーザーの都道府県別によるタレント支持度合マップ
4.Tweetのポジネガ(ポジティブ・ネガティブ)判定
5.タレントや著名人を個別検索・調査分析する詳細ページ(各評価指標による時系列グラフ、Twitterユーザーの性別年代別・都道府県別・ポジネガ別スコア、TV番組・TV-CMの出演や話題の状況など)
6.毎週単位・月単位での上昇・下降のトレンド確認(β版では毎週単位)
7.タレントや著名人をカテゴリー別(俳優・女優、お笑い、タレント・モデル、スポーツ選手、政治家、アナウンサーなど)でセグメント
8.週単位でのデータ更新サイクル