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ディスプレイ上で物体の質感をリアルに再現する「Real Texture」。三菱電機開発

 三菱電機は、物体の質感をディスプレイにリアルに表現する質感表現技術「Real Texture(リアル テクスチャー)」を開発した。車のインストルメント・パネルやデジタルサイネージに応用することで、金属など光沢のある素材を実物のように表現、高級感ある表示が行なえる。

 通常の平面(2次元)ディスプレイと、人の頭の位置を追跡するカメラから構成されるシステム。人は実世界で物体を見る時、自らの動きに応じた物体表面の反射光の変化を手がかりにその物体の質感を特定している。この視覚特性による質感認識を平面ディスプレイ上で再現するために、Real Textureを開発した。

 ディスプレイを見る人の頭の動きをカメラで追跡して反射光の強度を計算し、リアルタイムに表示物の光沢や陰影の位置を変化させて表示することで、質感をリアルに表現。表示物表面の光反射特性を再現するため、2次元の画像が立体感ある画像として見えるようになる。物体の光反射特性を模擬した処理をしているため、特に金属など光沢感ある素材の質感をリアルに再現するという。

 同社では、素材の質感をよりリアルに表現するための要素開発を進めていくとしている。