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FOCAL、低歪化技術を搭載した新KANTAスピーカーの中核機「KANTA N゜2」

 ラックスマンは、FOCALの新スピーカーとして、「KANTA N゜2(カンタ ナンバー2)」を3月末に発売する。予価はペアで120万円。新しいKANTAシリーズの中核モデルと位置付けられており、最終的に3ラインナップ構成になる予定。

KANTA N゜2のダークグレイ・マット

 KANTAシリーズで搭載される全ユニットは、低歪化と高精度化へ進化したという新開発のドライブユニットを採用。「これまで高い評価を得てきた素材はそのままに、上位シリーズで開発された技術を惜しみなく投入した」という。

 3ウェイ4スピーカー構成で、エンクロージャはバスレフ型。ツイータは27mm径で、第3世代のIAL3(インフィニット・アコースティカル・ローディング・3)ピュアベリリウム・インバーテッド・ドーム・ツイータを採用。

 ミッドレンジは16.5cm径で、Flaxサンドイッチコーンに、NIC(ニュートラル・インダクタンス・サーキット)とTMD(チューンド・マス・ダンパー)という最新の低歪化技術を組み合わせている。

 再生周波数特性は35Hz~40kHz。クロスオーバー周波数は260Hz/2,700Hz。インピーダンスは8Ω。出力音圧レベルは91dB。推奨アンプ出力は40~300W。

 コーンのコア材となるFlax(フランス製天然素材の亜麻)をグラスファイバーでサンドイッチした構造で、そのマグネットのベースに同心円状のファラデーリングを追加した「NIC」を装備。磁界の安定により、歪みの大幅な低減と低域の正確性を向上したという。さらに、コーンとユニットを接合するエッジ内に2本の円形リブを設けることでサスペンション効果を飛躍的に高めたTMDを付加。1~3kHzの帯域におけるフラットな周波数レスポンスと歪の大幅な低減を実現したという。

 低域は16.5cmのダブルウーファ。NICの装備に加え、同一口径のミッドレンジと比べ、コーンのコア材のFlaxが1.67倍、サンドイッチするグラスファイバーが2倍の質量で構成されており、強度を高め低域ユニットへの最適化が施されている。

 フロントバッフルは、同じ厚さのMDFに比し、剛性で15%、密度で70%、ダンピングで25%優れる新開発高密度ポリマーを採用。より軽く強度が高く、低振動になったという。エンクロージャには、高剛性一体成型合板を採用し、強度と精緻性の高さを実現した。

 カラーバリエーションは、カララホワイト・ラッカー、アイボリー・マット、ゴロワーズブルー・ラッカー、ウォームトープ・マット、ソーラーイエロー・ラッカー、ダークグレイ・マット、ブラックラッカー・ラッカー、ゴロワーズブルー・マットを用意する。

カラーバリエーション

 ポートを前面と後面の2カ所に配置する「POWER FLOWテクノロジー」を採用。「最適にコントロールされた量感豊かでダイナミックな低域を実現」するという。

 上位機種「SOPRA」譲りの優美な強化ガラストップと、精密なセッティングを可能とするアルミダイキャスト製レッグも採用した。外形寸法は321×477×1,118mm(幅×奥行き×高さ)で、1台あたりの重量は35kg。