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1人で持ち上げられる超小型業務用プラネタリウム投影機「MEGASTAR-Neo」

 プラネタリウム投影機を手がける大平技研は、業務用ながら、本体球体部直径320mmというコンパクトサイズを実現、大人一人で持ち上げられ、一般の宅配便でも輸送できる「MEGASTAR-Neo」を新開発。1号機を、石川県金沢市のキゴ山ふれあい研修センターにある「銀河の里キゴ山」に納入した。

大人一人で持ち上げられる業務用プラネタリウム投影機「MEGASTAR-Neo」

 MEGASTAR-Neoは、大平技研のプラネタリウム施設用(業務用)製品ラインナップ「MEGASTARシリーズ」の中で、小~中型館向けの新機種。ドーム直径5~15mまでに対応できる。

「MEGASTAR-Neo」

 新開発の高効率な投影光学系と、最新の超高輝度白色LEDを採用することで、本体球体部直径320mmの小型化を実現。従来の同等機種「MEGASTAR-IIB」(生産終了)をしのぐ輝度と、シャープな星空の投映が可能。投影恒星数は標準100万個だが、今回納入した1号機はキゴ山特別仕様で500万個となっている。

「銀河の里キゴ山」で投映しているところ

 総重量は約33kg。分割可能で、上部恒星球本体が19kg、下部方位軸装置が14kg。大人一人で持ち上げられ、一般の宅配便でも輸送可能。「従来の常設用プラネタリウムには前例のない特長」だという。

 これにより、現場でのメンテナンスが容易になる他、緊急の際にも迅速な輸送対応が可能。本体の機能を極力シンプル化することでコストを抑えた上、信頼性も向上。極めて小型であるため、観客の視界を妨げない利点もある。デジタルプラネタリウムとの併用を前提として開発されており、学習用途からエンターテインメント、リラクゼーションまで、様々なニーズに対応できる。

 地平線下の遮光は電源や電子回路不要の重力シャッター方式を採用。標準では水平ドーム向けとなっている。上部の恒星球本体は、簡単な操作で分離でき、方位回転が不要な施設やモバイル用途には、下部の方位軸装置なしでの使用も可能。

納入した「銀河の里キゴ山」

 納入した「銀河の里キゴ山」では、プラネタリウム投影システムを「MEGASTAR-Neo」とデジタルプラネタリウム「ステラドーム・プロ」(アストロアーツ製)とのハイブリッド構成に刷新して、4月1日にリニューアルオープンする。住所は石川県金沢市平等本町カ13-1。ドーム直径は10mの水平ドーム。