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出光、中国で有機EL材料事業の新会社設立。第三の製造拠点に

 出光興産(出光)は12日、中国における有機EL材料の需要拡大に備え、2018年度第1四半期に新たな現地法人を四川省成都に設立すると発表。2019年度中に有機EL材料製造工場を完工し、商業生産開始をめざす。

四川省成都高新技術産業開発区

 出光と四川省成都高新技術産業開発区政府が、現地法人を設立することで基本合意した。資本金は8,000万人民元(約13億円)で、同社が100%出資。静岡県御前崎市と韓国京幾道パジュ市の有機EL材料製造工場に続く、同社第三の製造拠点になる。

 スマートフォンやテレビなどで採用が進む有機ELディスプレイ。同社は「中国において、政府が推進するディスプレイ産業の振興政策を背景に、大手ディスプレイメーカー各社を中心に有機ELディスプレイ製造設備への投資が加速。今後、有機ELディスプレイ生産国として著しく成長する見込み」と説明する。

 同社は2017年、上海に出光電子材料(上海)有限公司を設立し、有機EL材料事業におけるカスタマーサポートやマーケティング活動を展開してきた。「顧客に安定供給の責任を果たすべく、供給体制を整備する」としている。