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空中にアニメ、ドコモが新ドローンディスプレイ。5Gデモバスと超会議出展
2018年4月19日 14:05
NTTドコモは、世界で初となる全方位に高解像度映像を表示しながら飛行する「高解像度版浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発。さらに、7K表示のスクリーンや、5.1ch音響などを搭載し、第5世代移動通信方式(5G)によって実現する未来が体験できる「5Gデモバス」も開発。4月28日から幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議2018」に出展する。
高解像度版浮遊球体ドローンディスプレイ
ドコモは2017年に、回転するLEDフレームの内部に、ドローンを搭載した「浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発しているが、LED搭載数と制御基板を刷新することで、従来の12倍以上となる解像度、縦半周320×横1周760ドットを実現した「高解像度版浮遊球体ドローンディスプレイ」を新たに開発した(従来は144×136ドット)。最大直径は約90cmで、重さは5.5kg。
これにより、従来機では難しかった実写やアニメなどの様々なコンテンツを表示しながら飛行できるようになった。2018度の商用化を目指し、スタジアムやコンサートホールなどのイベント会場向けソリューション(舞台演出、広告および案内等)としての提供を検討していく。
「ニコニコ超会議2018」では、「NTT超未来研究所 5th GENERATION NTT超未来大都会」に出展、会場内でデモ飛行する予定。
5Gデモバス
バスの中にスクリーンやプロジェクタ、スピーカーを搭載。5G通信を活用し、スポーツの試合などの高精細映像を現場からバスに伝送する事で、高臨場感と没入感のある空間を体感できるもので、「移動式5Gデモプラットフォーム」と位置付けられている。
内部には、前面に7K、その両側面に各3Kの大スクリーンを設置。4台の4Kプロジェクタを使って映像を投写する。5.1ch対応の音響設備も搭載。スタジアムや観光地といった様々な環境を仮想的に作り出し、高臨場感と没入感のある空間を演出するという。
Intel製の5Gの移動局装置やアンテナも搭載し、5Gの無線伝送により、大容量の映像やリアルタイム映像伝送などのデモも可能。
「ニコニコ超会議2018」では、「NTT超未来研究所 5th GENERATION NTT超未来大都会」のブースに出展。離れたブースの映像を5Gでリアルタイムに伝送し、日本航空とのコラボにより、5Gデモバス内で「超踊ってみた」を臨場感高く体感できるデモを実施する。
今後は7月の沖縄県をはじめ、大阪府、北海道など全国の様々な場所でのイベントに参加。ARやVR、MRと大スクリーン映像との組み合わせにより、「新体感や仮想観光体感といった5Gデモバスのサービス・コンテンツを検討し、5Gによる新たな映像体験の可能性を多くのお客さまに伝えていく」という。