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メーテルは栗山千明。「銀河鉄道999」生ドラマがBSスカパー! で今夜8時から

 初の実写ドラマ化となる「銀河鉄道999」が、BSスカパー! で今夜6月18日午後8時から放送される。本番を直後に控えたメーテル役・栗山千明さんら全キャストと、原作者の松本零士氏が、今回のドラマや作品への想いを語った。

全キャストと松本零士氏が登場

 番組名は「銀河鉄道 999 Galaxy Live Drama」で、BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス 579)において、6月18日午後8時~午後9時30分の生放送となる。生ドラマ終了後に、出演者によるアフタートークを生放送。舞台「銀河鉄道 999」~GALAXY OPERA~で主役・星野鉄郎を演じる中川晃教と、ゲストが登場する。

 放送を数時間後に控え、緊張感の高まるスカパーのスタジオで、全キャストがドラマセットを前に役衣装で登場。生放送ならではの見どころなどを紹介した。

スカパー初の生ドラマ、CGにもこだわり

 1977年に連載がスタートした「銀河鉄道999」。1978年にTVアニメが放映され、1979年の劇場版アニメが公開。国民的人気を獲得し、海外でも絶大な人気を誇っている。

 今回の“生ドラマ”は、生放送のドラマとCGを組み合わせたもの。ドラマはザ・ワークスが手がけ、CGパートは日本映画界屈指のクリエイターが担当しているという。番組の一部だけ生放送というのではなく、ドラマ本編を全て生で届けるのはスカパーにとって初めて。

(C)松本零士・東映アニメーション/スカパー!

 メーテル役の栗山千明さんは、「生ドラマということで、初めての経験で、緊張している中で、なるべく楽しんで生放送をできればと思っています」とコメント。

メーテル役 栗山千明さん

 星野鉄郎を演じる前田旺志郎さんは「この後もリハーサルがあるが、何とか形にして、本番では皆さんに良いものを届けられれば」とした。

星野鉄郎役 前田旺志郎さん

 女海賊クイーン・エメラルダス役は、凰稀かなめさん。「宇宙一冷酷な女、その姿を見たものは死ぬといわれる女性ですが、誰よりも優しく熱い心を持った女性。栗山さんと戦っている場面が一番好きです」。

クイーン・エメラルダス役 凰稀かなめさん

 機械伯爵は、6月23日から始まる舞台「銀河鉄道999 GALAXY OPERA」でも同じ役を演じる染谷俊之さん。「舞台では顔を出していますが、今回は仮面をつけて演じるので、より一層不気味な機械伯爵を皆さんに届けられるのではと思っています」。

機械伯爵役 染谷俊之さん

 大山トチロー役は、橋本じゅんさん。「新しいことや挑戦を恐れるな、一歩前に踏み出すこと、うつむくな、という思いが込められている。映像の作り方も『これがテレビで可能なのか』と驚かれると思います。楽しみにご覧ください。僕たちも、残されたわずかな時間で準備して、鉄郎のように、みんなで進んで乗り切っていきたい」とした。

大山トチロー役 橋本じゅんさん

 大盗賊・アンタレスを演じた宇梶剛士さんは、作品と自身の役について「胸熱く、青春の思い出。先が見えないけど進みたい、憧れを抱きながら物語が進んでいく中で、色々なことを考えさせる。台本を読んで、アンタレスと自分の性格が似ている。影響されたのかなと」。

アンタレス役 宇梶剛士さん

 ゲストとして登場した原作者の松本零士氏は、今回の取り組みについて「幼少のころからの夢のレールを走り続けられることは幸せなこと。本当に感謝している」とコメント。メーテルを演じる栗山千明さんを見た印象は「美しい方で、楽しみ」とのこと。栗山さんは「身が引き締まる思い。先生にそう言っていただけて安心しました」と笑顔を見せた。

松本零士氏

 松本氏は銀河鉄道999の世界に関して、新たな物語を書き始めているとのことで、「トチローと鉄郎は、先祖と子孫。男おいどんがその先祖、その前にガンフロンティを描いた時にハーロックとトチローが太平洋上で別れを告げて、また瀬戸内海で再会する、というように全部がつながっていて、エメラルダス、メーテル、あらゆる登場人物は、実は一つの物語として描いている。それを全部一緒に書くと私が死にそうになるのでまだ書きたくない(笑)。でも最後まで書きたい。テーマの一つである『永遠の命と限りある命』についても考えながら、自分自身が旅している心境」とした。

 プロデューサーを務めるスカパーの小池秀樹氏は、「このご時世になぜ生ドラマ化? と思うかもしれないが、生ドラマは、かつてVTRがない時代にアメリカで始まったもの。今は昔と違って、デバイスがテレビではないので、違いを見せるとなると、予算の大小や、アイディアの話題性となる。スカパーはスタジオの特性として、バーチャルのセットを多用することを想定して建てられている。それを活かし、モーションキャプチャシステムを使って、(背景となる)CGセットの前にも、レーザーのような色々なVエフェクトがリアルタイムで出てくるような、どこもやっていない斬新な試みを行ない、日本有数のCG会社であるピクチャーエレメントや白組といった皆さんに協力いただいた。昨日、通しのリハをして、一発撮りですごい緊張感の中、初回でかなりアガリがよかった。これを本番に持っていければ」と述べた。

プロデューサーの小池秀樹氏

あらすじ

西暦2xxx年の未来世界。

裕福な人々は機械の身体に魂を移し替えて機械化人となり、永遠の生を謳歌している。一方、貧しい人々は機械の身体を手に入れることができずに死の恐怖に怯え、さらに多くの生身の人間は機械化人に差別・迫害されていた。

「機械化こそは最良の生き方であり、宇宙の意志である」

宇宙は「全宇宙機械化」を目指す機械帝国の女王プロメシュームに支配されており、生身の人間からすると機械化人は恐怖の対象ではあるが、恐怖やみじめさから逃れるために機械の身体に憧れを持つ者も少なくない……。

母を機械伯爵に殺された少年・星野鉄郎は謎の美女・メーテルから銀河超特急999号のパスポートを渡され、機械の体を求めて旅立つ。母の復讐を胸に秘めて……。