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BenQ、48Hz/72Hz対応の映像制作用27型WQHD液晶「PV270」。約11万円

 ベンキュージャパン(BenQ)は、ハードウェアキャリブレーションや48Hz/72Hz対応の映像編集向け27型液晶ディスプレイ「PV270」を、7月6日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は11万円前後。

PV270

 プロクリエイターの要求に応えるべく設計されたという27型/2,560×1,440ドット(WQHD)の液晶ディスプレイ。Technicolor Color認証を取得しており、信頼性のあるデジタルカラー表示に対応。Adobe RGBカバー率99%、DCI-P 3 96%、Rec.709/sRGB 100%の広い色空間を実現し、高精度なキャリブレーションツールを装備。さらに、48Hz/72Hzのリフレッシュレートにも対応し、ラフカットの編集やエフェクト追加、色の編集、合成など、映像編集工程に適したディスプレイとしている。

遮光フードが付属

 コントラスト比は1,000:1、輝度は350cd/m2、応答速度は12ms(GtoG 5ms)。視野角は上下/左右178度。正確な色表現、キャリブレーション、認証カラーを実現する「AQCOLOR」技術を採用している。

 画面全域の何百もの小区域を自動的に輝度を微調整して、ユニフォーミティ(均一性)を保つ機能を装備。高度な輝度制御により、電源投入後5分で安定状態になるようバックライトが調整されるなど、映像品質確認用のモニターとしての精度にこだわって設計している。

 14bit 3D BUTにより正確な色とグラデーション表現を実現。Rec.709とAdobe RGBの両方の色空間で平均デルタE≦1.5を実現する。キャリブレーションソフトウェア「Palette Master」を無料提供する。対応OSはWindows 7/8/10とMac OS 10.6.8~10.11。対応キャリブレータはX-Rite i1 Display Pro/i1 Pro/i1 Pro 2。

 異なる色空間の映像を左右同時に並べて表示できる「GamutDuo」機能も搭載。1台のPCからも2台のPCからも同時に表示比較できるため、編集作業の効率アップが図れるという。

 映画編集対応のために、通常の60Hzだけでなく、リフレッシュレート48Hz/72Hzに対応。24pフィルムコンテンツを正しいフレームで表示できるという。

 ちらつきゼロのフリッカーフリーバックライトを採用し、目に対する負担も軽減、エルゴノミクスメニュー設計や遮光フード標準装備(横のみ)など、使いやすさに配慮している。スピーカーは非搭載。

 入力端子はDVI-DL×1、HDMI 1.4×1、Display Port 1.2×1、miniDP1.2×1。SDカードスロット。ハブ機能追記のUSB 3.0×3も備えている。チルトやスイーベル機能も装備。90度のピボット表示にも対応する。VESAマウントは100mmピッチ。

背面
入力端子部

 消費電力は73W(最大)/52W(標準)。外形寸法は639×254×403~553mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.8kg。