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JVC、ネイティブ4K D-ILAの新業務用プロジェクタ。8K相当の上位機も
2018年7月11日 12:18
JVCケンウッドは、JVCブランドの8K表示対応D-ILAプロジェクタ「DLA-VS4700」や、4Kネイティブ表示の「DLA-VS4600」「DLA-VS4550」を7月中旬より発売する。価格はオープンプライス。受注生産で、7月中旬に受注を開始、10月中旬頃より出荷予定で、生産期間は約3カ月。
いずれも0.69型/4,096×2,160のネイティブ4KD-ILAデバイスを搭載し、光学系をブラッシュアップすることで15,000:1の高コントラスト比15,000:1を実現(従来モデルDLA-VS4500は12,000:1)。4K120Hz信号の入力・表示への対応や、長期間の使用における調光作業を軽減する「輝度一定モード」などを搭載する。
上位モデルの「DLA-VS4700」は、独自の「8K/e-shiftテクノロジー」により、8K映像コンテンツの表示に対応。4K解像度の映像を時間的、空間的にずらし8K(8.192×4,320ドット)解像度表示に対応。「2020年に向けて映像インフラの8K化に伴うコンテンツの高精細化に対応する」という。
「DLA-VS4600」は高コントラスト比と明るさ4,000ルーメンを両立(DLA-VS4700/VS4500は3,000ルーメン)、高輝度モデルでより大画面での視聴に対応する。
本格化する8K/4Kソリューションの利用に向け、D-ILAデバイスの利点を生かすことができる動画シミュレーションやプラネタリム、工業デザインなどの高精細映像用途向けに業務用プロジェクターのラインアップを拡充し、提案を強化していく。
光源にブルーレーザーダイオードを採用したレーザー光源技術「BLU-Escent」(ブルーエシェント)を採用。3,000ルーメンの高輝度と約20,000時間の長寿命を両立する。蛍光体を固定式とし、無機蛍光材料を使用することで経年劣化を抑え、モーターなどが不要なため高い信頼性を実現できるという。
黒挿入効果による動画ブレを改善する「Clear Motion Drive」や、映像の動きに応じてD-ILAデバイスの駆動を最適化する「Motion Enhance」など、独自の残像低減技術により、動きのある映像を滑らかに表示。1/16画素単位で微妙な調整が可能なPixel Adjust機能も備えている。
光源の明るさを一定に保つ「輝度一定モード」を搭載。プロジェクタ内部の専用センサーにより、光源の明るさを一定に保ち、長期間にわたる使用においても調光作業を低減する。調光は明るさを25%~100%までの間において、125段階で調整可能。複数画面のマルチプロジェクション利用時には、プロジェクタの明るさの個体差を正確に調整できる。
レンズは別売。また、別売の電動レンズシフトユニット「PK-MLS01」を使用して、最大上下±100%、左右±40%のレンズシフトを可能とする。
入力端子はDisplay Port×4。ミニジャックのSync outputやRS-232C端子、LAN(RJ-45)、Wired Remote、USBなども備えている。消費電力は750W(待機時1.5W)。騒音は49dB。外形寸法は500×719×235mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約35kg。