キヤノン、4万ルーメンで2,500万円のレーザー4Kプロジェクタ。超高輝度市場参入

　キヤノンは、スポーツ観戦や大規模施設などで使われる10,000ルーメン以上の超高輝度/大画面プロジェクタ市場に参入。「パワープロジェクターシリーズ」として、明るさ40,000ルーメン(センター)の4Kプロジェクタ「LX-4K3500Z」など3機種を8月7日より受注開始する。価格は、LX-4K3500Zが2,500万円で、35,000ルーメンの4K「LX-4K2600Z」が2,300万円、12,000ルーメンのフルHD「LX-HD1200Z」が600万円。レンズは別売。

LX-4K3500Z

　デバイスはDLPで、LX-4K3500Z/LX-4K2600Zは1.38型/4,096×2,160ドット、LX-HD1200Zは0.65型/1,920×1,080ドットのパネルを搭載。

　光源はレーザー。4Kモデルは青色レーザー光源2系統と赤色レーザー光源1系統、緑色蛍光体による3原色光源で、40,000ルーメン(センター)/30,000ルーメンの明るさとデジタルシネマ規格DCI-P3対応の広色域を両立。フルHDモデルは青色レーザー光源2系統と黄色蛍光体で、明るさは12,000ルーメン、sRGBの色域をカバーする。

　光源ユニットと光学ユニットを密閉、4Kモデルは水冷と空冷、フルHDモデルは空冷の循環冷却システムを搭載。ちりや埃の光源ユニットと光学ユニットへの侵入を抑制し、効率的に冷却する。

　別売レンズで単焦点から超長望遠まで対応。4Kモデルは7種類、フルHDモデルは6種類のレンズを用意する。

　4Kモデルは、投写画面の幾何学歪みを補正するツールを同梱。円筒面や球面など特殊な形状のスクリーンへも投写できる。

　入力は、4KモデルがHDMIタイプA×2、DisplayPort×2、HDBaseT×1(RJ-45)、BNC×4(3G/HD/SD-SDI)。フルHDモデルは、HDMIタイプA×1、DisplayPort×1、HDBaseT×1(RJ-45)、BNC×5、アナログRGB(D-Sub 15ピン)など。

　消費電力は、4KのLX-4K3500Zが4,705W、LX-4K2600Zが3,665W、フルHDのLX-HD1200Zが1,392W(ノーマル)。レンズなどを除く外形寸法と重量は、4Kモデルが697×1,180mm×455mm(幅×奥行き×高さ)、169kg。フルHDモデルが680×860×333mm(同)、68kg。