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ソニー、PS4好調で大幅増益。スマホ下方修正

 ソニーは31日、2018年度第1四半期連結業績を発表した。売上高は、前年同期比5%増の1兆9,536億円。営業利益は同24%増の1,950億円。税引前利益は同110%増の3,121億円。純利益は同180%増の2,264億円。ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野の大幅増収が増益の主要因で、Spotify株式評価益、売却益(1,128億円)も業績に寄与した。

 テレビを含むホームエンタテインメント&サウンド(HE&S)分野の売上高は、前年比6%増の2,721億円。テレビの販売増やヘッドフォン売上増による家庭用オーディオ・ビデオが増収に寄与。一方、販売会社の間接費用拡大などで、営業利益は52億円減の174億円となった。テレビの販売台数は260万台で、通期では1,150万台を見込む。

ホームエンタテインメント&サウンド(HE&S)分野

 ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野の売上高は、前年同期比36%増の4,721億円。営業利益は657億円の大幅増益で835億円となった。ネットワークを通じた販売を含むPlayStation 4ソフトウェアの増収と、為替の影響によるもの。PS4の四半期販売台数は320万台で、通期は予測も4月見通しから100万台プラスの1,700万台に上方修正した。

ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)

 音楽分野は、売上高が前年比8%増(129億円増)の1,815億円、営業利益は71億円の増益で321億円。ゲームアプリ「Fate/Grand Order」が好調だったことで、映像メディア・プラットフォームが増収となったほか、音楽制作におけるストリーミング配信売上増がプラス要因となった。

音楽分野

 デジタルカメラなどイメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野は、売上高が、前年比6%増の1,642億円。営業利益は、前年比16億円増の261億円。高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックス改善が主な増益要因。

 スマートフォンなどのモバイル・コミュニケーション(MC)分野は、売上高が前年比27%減(487億円減)の1,325億円。欧州と日本のスマホ販売台数減少が響いた。営業損益は108億円の損失。当期スマホ販売台数は200万台(前年は340万台)。'18年度のスマートフォン販売台数見込みも、100万台下方修正の900万台とした。

 半導体分野の売上高は、ほぼ横ばいの2,022億円。営業利益は263億円減益の291億円。映画分野の売上高は15%減の1,751億円。営業利益は76億円。テレビ番組のライセンス収入減少が響いた。

 2018年度の通期業績見込み予測は、売上高が4月予測から3,000億円上方修正の8兆6,000億円、営業利益は6,700億円で変わらず。純利益は200億円上方修正の5,000億円。