ニュース

自衛隊「総火演」を8K映像の2SI分割で東京へ衛星中継。スカパーやソニーら実施

 スカパーJSAT、ソニービジネスソリューション、アストロデザイン、朋栄の4社は26日、陸上自衛隊が東富士演習場で同日に行なった「平成30年度富士総合火力演習」(総火演)を、8K映像で中継、東京にあるアストロデザインの雪谷本社で受信・上映するパブリックビューイングを実施した。

システム概要

 4社は、2018年5月に8K映像を2SI方式で4分割し、現行の4Kエンコーダ×4基、デコーダ×4基を使って伝送する実証実験を成功させている。今回の総火演中継でも、同様の方法で伝送した。

 なお、同日、スカパー!プレミアム(ch.596)で4K生中継、BSスカパー!およびスカパー! オンデマンドではHDでの生中継も同時実施した。

 放送は4Kカメラ4台、8Kカメラ4台の計8台で制作。8Kパブリックビューイングの映像は8Kカメラ4台で制作された。

 今後はより効率的な8Kの中継制作・パブリックビューイング実施や、ドームなどへの応用を目指し、検討を進めていくという。


    【使用機材】
  • 8Kカメラ:
    アストロデザイン「AH-4801-G」/シャープ「8C-B60A」/ソニー:「F65RS+BPU-8000」(8K運用)
  • 4Kエンコーダ/デコーダ 富士通「IP-HE950」
  • 8Kコンバータ(2SI変換) アストロデザイン「SC-8219」
  • 12G-SDI対応プロセッサ 朋栄「FA-9600」
  • 8Kレコーダ アストロデザイン「HR-7518」
  • 8K映像確認用ディスプレイ シャープ「LC-70X500」
  • 8Kプロジェクタ アストロデザイン「8K DLPプロジェクタ」
  • 12G-SDI光伝送機器協力:日本ビデオシステム
  • ハイレゾ音声収録協力:インターネットイニシアティブ
  • 使用衛星「JCSAT-3A」
  • 伝送レート:150Mbps 64APSK