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8K映像を32:9ワイドでライブ上映。スカパーがBリーグオールスターで実現

スカパーJSATは、アストロデザイン、朋栄、日本ビデオシステムの3社と協力し、8Kの32:9ワイド映像によるライブビューイングに成功。1月19日に富山市総合体育館で開催されたバスケットボール「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2019 B.LIVE in TOKYO」(B.LIVE)において実施した。

ライブビューイング会場。中央スクリーンが32:9ワイド映像

B.LIVEは“次世代型ライブビューイング”。映像/音響の中継制作を富士通よりスカパーJSATが受託、上記3社とともに行なった。ライブビューイング会場は東京・品川プリンスホテル・ステラボール。昨年発表した8K映像の2SI分割伝送実証実験の成功と、8K映像による「そうかえん」ライブビューイングの成功を受けて実施したもの。

高精細な8K映像を32:9ワイドで中継制作。従来の16:9映像では映しきれないチームのフォーメーションやスポーツならではの臨場感、ゲーム性を表現できる点を特徴としている。8Kカメラで制作された映像から32:9の画角に抜き出し、現行の4Kエンコーダー/デコーダーを用いて伝送した。8Kカメラは、キヤノンK8C/K8Bと、シャープ8C-B60A。光回線を使用し、伝送レートは100Mbps。

今回は簡易なSQD方式で伝送。送受信での確認などの作業効率化と伝送帯域の経済性を両立させた。既存の4K機器を8Kに応用することで、導入コストや技術的なハードルを下げる効果が期待できるという。

スポーツ中継に加え、今後は音楽ライブや演劇など各種イベントのライブビューイングを、イベントホールやドームなど多様な場所や場面で活用することを目指す。

中央の32:9スクリーン
システム概要

【使用機材】
8K カメラ キヤノン: K8C/K8B
シャープ: 8C-B60A
4Kエンコーダー/デコーダー 富士通: IP-HE950
8Kコンバータ(2SI 変換) アストロデザイン: SC-8219
TSマルチプレクサ アストロデザイン: CX−5528A-F
12G-SDI 対応プロセッサ 朋栄: FA-9600
8Kレコーダー アストロデザイン: HR-7518
8K映像確認用ディスプレイ シャープ: LC-70X500
12G-SDI光伝送機器 日本ビデオシステム