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DAZN、Spotifyと合わせて月1,750円で最大1年利用可能に。ダウンロード機能は数カ月内

 スポーツ映像配信の「DAZN(ダゾーン)」は、音楽配信のSpotifyの有料プランと合わせて月1,750円で最大12カ月間楽しめる「DAZN×Spotify Premiumキャンペーン」を実施する。受付期間は9月8日~10月22日。6日に発表会を行ない、ゲストとしてフェルナンド・トーレス選手と、村田諒太選手も登場した。

DAZN×Spotify Premiumキャンペーン
発表会にフェルナンド・トーレス選手、村田諒太選手も登場

 DAZNのサービス開始2周年を記念した新たな事業戦略の一つとして発表したキャンペーン。DAZNの視聴料金は月額1,750円だが、期間中に新規で申し込むと、Spotify Premium(通常月額980円)を合わせても、DAZNの通常料金と同じ月額1,750円で楽しめる。なお、13カ月以降は最大月額2,657円となる。

両サービス合わせて月額1,750円で楽しめる

 なお、キャンペーンの対象になるのは、DAZNとSpotify Premiumの双方の新規ユーザー。現在DAZNを利用している、もしくはSpotify Premiumを利用している人は対象外。

 また、DAZN for docomoで登録中の人やApp StoreやAmazonアプリ内課金、Google Playアプリ内課金、PlayStation Network経由での契約者、ソフトバンクからの特別割引プラン利用者、新規登録対象のギフトカード利用希望者も対象外となる。

ダウンロードはここ数カ月内に。サービス改善を継続

 DAZNは、2016年8月23日のサービス開始から2周年を記念した発表会を開催。DAZNを運営するパフォーム・ジャパンのマーティン・ジョーンズ グループディレクターらが、事業展開を振り返り、3年目に向けた新しいコンテンツや、新たなパートナーシップを発表した。

パフォーム・ジャパンのマーティン・ジョーンズ グループディレクター

 ジョーンズ氏は、現在のグローバル展開について、2018年よりイタリアとアメリカでサービスを開始したことを説明。現在日本では、年間1万試合以上を配信し、「サッカーも野球もダゾーンに集結した」とした。今後の注目コンテンツとしては、UEFAチャンピオンズリーグや、村田諒太選手の世界戦の生中継を挙げた。

2018年よりイタリアとアメリカでも開始
日本での配信コンテンツ
注目コンテンツ

 DAZNの利用状況については、テレビやスマホなど「マルチデバイス」で楽しむ人が35%と高く、複数の競技が観られる「マルチスポーツ」についても、38%が楽しんでいるという。総視聴時間は、昨年より3.3倍に伸長し、「DAZNでスポーツを視聴することが日常になっている」とした。

配信コンテンツ数は増加、料金は一定
スポーツ視聴スタイルの現状

 サービスの強化/改善については、今年提供予定としていたDAZNの動画ダウンロード機能について「現在は、他のサービスの開発を優先しているが、市場に必要なものを導入する。見逃し配信を期待している人に向けて、ダウンロード機能はここ数カ月以内で導入予定」と述べた。

 また、DAZNマーケティング・パートナーシップ シニアバイスプレジデントの大崎貴之氏は「通常の1/7で視聴できるデータセービング機能(提供中の)も好評。見逃し配信についても、日本にとって重要。いち早く導入したい」と加えた。

DAZNマーケティング・パートナーシップ シニアバイスプレジデントの大崎貴之氏

 今回のSpotifyとのコラボは新規加入者向けのキャンペーンだが、「既存ユーザーへの施策を予定しているか」との質問に対して大崎氏は「現時点で具体的な計画は無いが、既存の顧客満足度を高めることは重要」とした。

 また、「顧客数増えたことで、回線遅延が多い、途切れることが増えたのでは」という意見に対しては、ジョーンズ氏が陳謝。一方で「常にアップグレードは続けており、クオリティがよりベターになっていることは感じていただけると思う。ブロードキャストの未来はここにある」と述べた。

DAZNのパートナー企業

Spotify玉木社長「音楽とスポーツがより自由に」

 新たなキャンペーン開始に際し、スポティファイジャパンの玉木一郎社長がゲストとして登壇。

パフォーム・ジャパンのマーティン・ジョーンズ氏を握手を交わす、スポティファイジャパンの玉木一郎社長(右)

 「Spotifyは、音楽に対する愛情を中心にしてきたサービス。世界の音楽ファンが、誰でも自由にいつでもどこでも楽しめて、アーティスト、クリエイターに適切な対価を支払える環境を作ることをビジョンに、ここまで成長してきた。通勤中、お風呂、就寝前など、音楽が日々のライフスタイルに浸透している中で、スポーツファンにとっては、スポーツをすることと観戦の2つと音楽は、切っても切り離せないパートナー。音楽を愛するSpotifyと、スポーツを愛するDAZNがパートナーシップを組んで、スポーツファンと音楽ファンに、より自由にスポーツと音楽を楽しんできただける提案ができるのが楽しみ」と述べた。

 Spotifyとのキャンペーンによる拡大数の見込みについては、DAZNのジョーンズ氏は、「具体的な数字は出していないが、両社にとっていい機会であり、新しいことを続けるのは重要。日本のコンシューマに、しっかりとメッセージを送り、この期間にしっかり成長したい」とした。

トーレス「Jも欧州も簡単に楽しめる」、村田「いい試合を見せたい」

 スペシャルゲストとして、Jリーグ・サガン鳥栖に加入して活躍するフェルナンド・トーレス選手や、DAZNで独占ライブ中継される防衛戦を控えたボクシングの村田諒太選手が登場した。

フェルナンド・トーレス選手(左)と村田諒太選手(右)

 DAZNで配信されるUEFAチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの両方で優勝経験を持つトーレス選手は、今年はプレイの場を日本のJリーグに移し、サガン鳥栖で活躍。DAZNでも試合が配信されている。

 トーレス選手はDAZNについて「Jリーグ、欧州サッカーなど、様々なコンテンツを簡単に観られる。遠く離れた場所へはなかなか試合を観に行けないから、DAZNがあるのは素晴らしい」とコメントした。

フェルナンド・トーレス選手

 村田諒太選手のWBA世界ミドル級タイトルマッチは、日本時間の10月20日に、米ラスベガスで開催。対戦相手は同2位のロブ・ブラント選手で、DAZNが独占ライブ中継する。日本人選手の試合をDAZNで国内ライブ中継するのは今回が初めて。

 試合を約40日後に控えた村田選手は「実戦練習もスパーリングも始まり、非常にいい状態で過ごしている。この調子でいけば問題ない」とコメント。

 トーレス選手が、村田選手の試合について「ボクシングファンとして見逃せない」と話し、村田選手は「彼にいい試合を見せられるように頑張りたい」と答えた。

村田諒太選手
発表会の司会は、DAZNのJリーグ番組にも出演しているサッシャさん
【MV】槙野・憲剛・トーレス・村田がバンドを結成!【DAZN】