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はやぶさ2の小惑星探査がスーパーハイビジョンでリアルCG化。NHK/JAXA開発

 小惑星リュウグウへの着陸を目指す探査機「はやぶさ2」。NHKは6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、はやぶさ2の宇宙空間での動きをスーパーハイビジョン(SHV)CGで映像化する技術を開発したと発表した。映像はNHKスペシャルなどの番組で紹介する予定で、「放送の詳細は決まり次第案内する」という。

小惑星リュウグウに着陸する「はやぶさ2」のイメージ

 NHKとJAXAが共同で開発した「SHVはやぶさ2可視化システム」により、はやぶさ2の小惑星への接近や着陸などミッションの一部始終を、探査機から送られてくる数値データをもとに、リアルなスーパーハイビジョンの3D CGで映像化。「はやぶさ2の宇宙空間での振る舞いを、あたかも目の前で見るかのように映像で表現できる」という。実際の探査機の挙動をビジュアル化することにより、探査機の管制にも役立つとする。

「SHVはやぶさ2可視化システム」で映像化した、降下中のはやぶさ2

 CG化にあたり、はやぶさ2が地球に向けて電波で送信している飛行データ(姿勢や速度、位置座標)と小惑星の観測データを、JAXAが受信・解析して整える。そしてNHKが専用のプログラムでデータを映像化し、スーパーハイビジョンCGとして視聴者に提供する。

 6月にリュウグウの上空に到達したはやぶさ2は現在、地球から数億キロ離れた宇宙空間で探査を続けており、10月には小惑星地表への初着陸を予定している。

はやぶさ2のスーパーハイビジョンCG化の流れ