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はやぶさ2の22日小惑星着陸、NHKが“ほぼリアルタイム”でCG化&ライブ配信

小惑星リュウグウへの第1回タッチダウン(2月22日朝)を目前に控えた探査機「はやぶさ2」。NHKは、はやぶさ2の着陸に向けた動きを“ほぼリアルタイム”でCG映像化し、Webサイト上でライブ配信すると発表した。配信予定日時は2月21日17時頃〜22日12時頃。

小惑星リュウグウに降下する「はやぶさ2」のイメージ

約3億km離れたはやぶさ2から送られてくる数値データ(姿勢や速度、位置座標)などをもとに、実際の探査機の挙動を「SHVはやぶさ2可視化システム」(既報)を用いて3D CGで映像化し、特設サイト上で“宇宙データ中継”を実施。21日夕方からタッチダウン(着陸)までの間、探査機の状態や小惑星との距離が刻々と変化する様子をライブ配信する。

「SHVはやぶさ2可視化システム」ではやぶさ2の動きをCG映像化(写真は「第48回 NHK番組技術展」のデモ映像。以下同)
はやぶさ2のスーパーハイビジョンCG化の流れ

現実のはやぶさ2の挙動とは30分ほどのズレがある(探査機から地球までの通信に片道約18分+映像化にかかる時間)。NHKでは、「はやぶさ2の宇宙空間での振る舞いを、あたかも目の前で起きる出来事のように体感できる、世界に類を見ない新しい試み」としている。

映像は後日、NHKスペシャル「スペース・スペクタクル プロローグ〜はやぶさ2 新たなる挑戦(仮)」(3月17日21時放送予定)で紹介する。また、NHKのニュースやアプリ、JAXAによる探査機の管制や広報でも使用する予定。

“はやぶさ2視点”に切り替えることもできる

はやぶさ2は現在、地球からおよそ3億km離れた宇宙空間にあり、リュウグウの中心から約20km上空のホームポジションに位置している。最初のタッチダウンは2月22日午前8時頃(日本時間)を予定。今後、複数回の着陸を経てリュウグウ表面や地下の試料を採取し、地球への帰還(サンプルリターン)を目指す。

なお、JAXAも同日早朝に、管制室のはやぶさ2タッチダウン運用の模様をWebサイト上でライブ配信する予定。