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ヤマハ、ネットワーク再生もできるアナログプレーヤー。レコードの無線送信も
2018年9月12日 13:00
ヤマハは、アナログレコードプレーヤーにネットワークプレーヤー機能も搭載した「MusicCast VINYL 500」(TT-N503)と、ネットワーク再生非対応のターンテーブル「TT-S303」の2機種を10月下旬に発売する。価格は「TT-N503」が9万円、「TT-S303」が58,000円。
どちらも、ヤマハHi-Fiコンポに共通するオーセンティックデザインを採用した、レコードプレーヤー。同社が27年ぶりに発売するターンテーブルとなる。DCモーターを搭載し、ベルトドライブ方式を採用。MMカートリッジも付属する。
上位モデル「TT-N503」の特徴は、ネットワークプレーヤー機能の「MusicCast」を搭載している事。NASなどに保存したハイレゾファイルを、LAN経由で再生でき、レコード再生だけでなく、ネットワーク再生機器としても利用できる。再生制御はスマホアプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用する。
また、再生しているレコードの音を、MusicCastを使って、対応のネットワークスピーカー「MusicCast 20」、「MusicCast 50」などにワイヤレスで伝送できる。オーディオアンプなどを使わず、カジュアルにレコード再生が楽しめるのも特徴。
Bluetooth受信や、AirPlayにも対応。音楽ファイルの再生は、PCMが192kHz/24bitまで、DSDは11.2MHzまで対応。ストリーミング配信サービスも受信でき、Spotify、Deezer HiFiをサポート。ラジコ、インターネットラジオの受信にも対応する。BluetoothのコーデックはSBC、AACに対応、プロファイルはA2DP、AVRCPをサポートする。
アナログプレーヤーとしては、透明かつ開放感のあるサウンドが特徴の、スタティックバランス型のストレートアームを採用。不要な振動を抑え、音の純度と正確な情報を読取るために、剛性の高い筐体を採用した。キャビネットは高密度MDF、エラストマーを内部に使ったインシュレータも備えている。
安定した回転が得られるベルトドライブ方式で、直径30cm径のアルミダイキャスト製プラッターを高トルクのDCモーターで回転させている。
フォノイコライザーも搭載。JRC(新日本無線)製のオペアンプを使っており、表現力豊かな音を実現したとする。出力端子は共通で、Phono×1、アナログライン×1。
ネットワーク対応のN503のみ、LAN端子と、2.4GHz、5GHzの無線LANを内蔵。
消費電力はN503が6W、S303が1.5W。外形寸法は共通で、カバーを含めて450×368×136mm(幅×奥行き×高さ)、キャビネットの高さは40mm。重量は、N503が5.7kg、S303が4.8kg。