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“接続性を飛躍的に向上する”AVIOT左右分離イヤフォン。約1.5万円

バリュートレードは、クアルコムの最新チップで接続安定性を高めた、AVIOTブランドの左右分離イヤフォン「TE-D01b」を11月上旬より発売する。価格は14,880円。

TE-D01b

クラウドファンディングのGREEN FUNDINGで製品販売に向けた支援を募っており、目標としていた100万円を大きく上回る900万円近くが集まっている。バリュートレードが取り扱い、一般発売の時期と価格が決定した。カラーはブラック、ガンメタル、ネイビーの3色。

TE-D01bのカラーバリエーション。左からネイビー、ガンメタル、ブラック

振動板にグラフェンを採用したドライバユニットを搭載。クアルコムの最新Bluetooth Audio SoC「QCC3026」を採用し、Bluetooth 5.0に準拠。高音質コーデックのaptXとAACをサポートする。対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFP。

QCC3026は従来のチップより受信感度が大幅に向上しており、イヤフォンのアンテナ配置も見直したことで、従来の左右分離イヤフォンと比べて途切れにくくなっているという。バッテリ消費も抑えられ、イヤフォン単体で連続9時間という長時間再生を実現する。

QCC3026チップの概要

「TrueWireless Stereo Plus」(TWS Plus)に対応。これは、対応スマートフォンなどとの組み合わせで、右の信号は右のイヤフォンに、左の信号は左のイヤフォンに別々に伝送できる機能。従来の左右分離イヤフォンのように片方のイヤフォン(親機)に伝送してからもう一方の子機に伝送する必要が無くなり、接続の安定性向上が図れるという。また、左右の消費電力を均一化し、バッテリ持続時間も向上させる。

同機能を使うには、Snapdragon 845搭載でTWS Plus対応ファームウェアを適用したスマートフォンが必要。ただし、現時点で国内で販売されているSnapdragon 845搭載スマホには対応機種が無く、スマホ側が今後ソフトウェア的に対応することで使用可能になるという。なお、TWS Plusに対応しないスマートフォンの場合は、従来と同じく親機から子機への伝送方式を使う。

従来の接続は片耳経由でもう一方に音楽伝送
TWS Plusでは、対応スマホから両方のイヤフォンに同時伝送できる

Japan Tunedを謳い、“日本語の曲が綺麗に聞こえる音作り”を行なったことも特徴。重低音を強調した製品とは異なり、フラットなトーンバランスをベースにしながら、母音の多い日本語の歌に適したサウンドチューニングをしている。

IPX7相当の防滴性能を備え、ジムでのワークアウトなどでも利用できる。左右のイヤフォンのボタンでは、音楽の再生/停止、曲のスキップなどに対応。内蔵マイクはCVC 8.0ノイズキャンセリングに対応し、ハンズフリー通話も可能。

付属の充電ケースには850mAhのバッテリを内蔵。急速充電にも対応し、15分充電で最大1.5時間再生できる。S/M/Lの3サイズのイヤーチップやUSBケーブル、ポーチなどが付属する。

付属の充電ケース

約8,000円の左右分離イヤフォンなど3機種も

Japan Tunedの音作りを施した、Bluetoothイヤフォンの新機種を9月に順次発売する。ラインナップと価格は、左右分離イヤフォンの「TE-D01a」が8,250円で29日発売、Amazon.co.jpなどWebサイト上での販売専用となる「TE-D01c」が7,980円で9月下旬発売。

カラーはTE-D01aがブラック、ネイビー、ダークルージュの3色。TE-D01cがブラックとホワイトの2色。

TE-D01a(ダークルージュ)
TE-D01c(ブラック)

どちらもクアルコムのチップ「QCC3001」を搭載し、Bluetooth 5.0に対応。AACコーデックをサポートする。Japan Tunedのサウンドチューニングも施した。TE-D01aはIPX4相当の防水性能も備える。

内蔵マイクでハンズフリー通話が行なえ、CVC 8.0ノイズキャンセリングに対応。省電力設計により、TE-D01aはイヤフォン単体で最大4.5時間、付属の充電ケースと組み合わせて最大16時間再生できる。TE-D01cは単体で最大4時間、ケースと組み合わせて最大10時間再生可能。

TE-D01aの充電ケース
TE-D01cの充電ケース

TE-D01aとTE-D01cは、イヤフォン部や充電ケースをなくした場合、製品保証期間内であれば一度限りの特別価格で新品が買える紛失保証が付く。詳細は後日バリュートレードのWebサイトに掲載予定で、現時点では「定価の半額から6割引き程度」を想定している。また、500円(税・送料込)を支払うことで、付属の標準イヤーピースをSpinfitイヤーピース(CP-100Z、予定)にアップグレードするサービスも提供する。

付属のイヤーピースをSpinfitイヤーピースにアップグレードするサービスを提供

IPX7相当の防水性能を備えたBluetoothイヤフォン「WE-D01b」も29日に発売する。価格は7,250円。カラーはダークメタリックブラウン、シルバー、ローズゴールドの3色。

WE-D01b

Bluetooth 4.1対応で、CSR8645チップを搭載。aptXとAACコーデックをサポートする。ハウジングはアルミ削り出しで、ドライバユニットの共振や外部ノイズを抑える。Japan Tunedのサウンドチューニングも施した。

内蔵バッテリで最大6時間再生可能。ハンズフリー通話が可能で、内蔵マイクはCVC 6.0ノイズキャンセリングに対応する。標準のイヤーピースに加え、Spinfitイヤーピースも付属する。

ハウジングはアルミ削り出し

バリュートレードは、これまでにERATOやOptoma/NuForce、Nuhearaなど海外ブランドの左右分離イヤフォンを販売代理店として数多く取り扱っている。同社の土山裕和社長は、自社が手がけるAVIOTブランドを設立した理由について、「左右分離イヤフォンを購入したユーザーからは、Bluetoothの接続性や音質に関する反応が多数寄せられた。より良い製品を輩出したいという思いから、(イヤフォンのサウンドチューニングや製品パッケージを監修する)サムライイヤーズジャパンと協力。左右分離イヤフォンを含む計4モデルを用意した」としている。

今後は、販売代理店としてERATOなどの海外製品を引き続き取り扱いながら、自社のAVIOTブランド製品は日本市場を中心に展開する。海外への展開も検討するという。