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ARRIのシネマ用新マウント「LPL」。シグマが対応レンズを2019年以降発売
2018年9月18日 12:16
シネマカメラなどを手がける独ARRIは、2018年2月に新たなラージフォーマットのカメラシステムを発表。LPLレンズマウントを採用しており、このマウントに対応したレンズの開発を9月12日にシグマが発表。レンズの発売は2019年以降を予定している。
新たなラージフォーマットは、従来のALEXAセンサーをベースに設計されたもので、4K解像度のセンサーを搭載。対応するアクセサリとして、ARRIシグネチャープライムレンズ、LPLレンズマウント、PL-LPLアダプタをラインナップしている。既存のレンズ、アクセサリー、ワークフローとも互換性がある。
システムの中核となるALEXA LFカメラは3月末から発売。フルフレームよりわずかに大きいセンサーを搭載。ProResや、非圧縮のARRIRAW(最大150fps)を含む多彩な記録フォーマットで撮影できる。オープンゲート時で最大4,448×3,096ドットの撮影が可能。「LF 16:9モード」では、フルサイズレンズを使用しながら「4K完パケの基準を満たす映像が得られる」という。「LF 2.39:1モード」では、シネマティックなワイドスクリーンの映像を最大150fpsのハイスピード収録可能。どのセンサーモードでも標準感度は800で、高感度かつ低ノイズを実現したとする。
カメラと同時に発表されたARRIのLPLマウントレンズは、焦点距離12mm~280mmまでの16本をラインナップ。6月上旬に47mm、75mm、125mmが登場した。「自然なスキントーンとなめらかなボケにより、落ち着いたやわらかな雰囲気と質感」を特徴とし、開放T1.8の明るいレンズも用意。PL-LPLアダプターを使うことで、スーパー35mm用など、従来のPLマウントレンズを使う事もできる。新たなレンズデータシステム LDS-2も発表されている。
シグマから対応レンズが2019年以降に登場
シグマはこのLPLマウントレンズの開発を開始。レンズデータシステムのLDS-2にも対応し、2019年以降の発売を予定している。
シグマはこれだけでなく、9月14日からオランダ・アムステルダムで開幕した「IBC 2018」に合わせ、「SIGMA CINE LENS」の3本を発表。FF High Speed Prime Lineの製品で、28mm T1.5 FF(2019年初旬発売予定/価格未定)、40mm T1.5 FF(2018年末発売予定/価格未定)、105mm T1.5 FF(2018年10月12日発売予定/590,000円)を用意。対応マウントはPL、EF、 E-mount。