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パナソニック、白くて小さいレコーダー”おうちクラウドDIGA"。スマホ連携強化

パナソニックは、スマートフォンと連携しテレビ番組や写真・動画・音楽が楽しめるブルーレイレコーダー「おうちクラウドDIGA(ディーガ)」の新モデルを10月19日に発売する。Ultra HD Blu-ray(UHD BD)対応・チューナー数・HDD容量の違いで、全4モデルをラインナップ。インテリアなどにマッチする、ホワイトカラーでコンパクトな筐体に一新されている。価格はすべてオープンプライス。

新筐体・新デザインの"おうちクラウドDIGA"

店頭予想価格は、UHD BD対応の3チューナー/2TB HDD搭載モデル「DMR-UBZ2060」が9.5万円前後。6チューナー/3TBの「DMR-BRG3060」が9.6万円前後。3チューナー/2TBの「DMR-BRT2060」が8.4万円前後。3チューナー/1TBの「DMR-BRT1060」が7.1万円前後。

型番チューナUHD BD再生HDD店頭予想価格
DMR-UBZ206032TB約9.5万円
DMR-BRG30606-3TB約9.6万円
DMR-BRT206032TB約8.4万円
DMR-BRT10601TB約7.1万円

インテリアを考慮した白く小さな筐体に変身

新モデルで大きく変わったのが、おうちクラウドDIGAの筐体。横長で黒一色だった歴代のレコーダーデザインを一新し、横幅を従来の約半分に縮め、本体カラーもホワイトを採用した。新デザインは、収納家具で人気のユニットシェルフと、インテリアのトレンドである"ナチュラルテイスト"(ホワイト系の壁紙と明るい木目調の床)とのマッチングを考慮したものだという。なお本体を縦置きにして使用することはできない。

筐体の大幅な変更にあたり、メインボードの形状や主要パーツのレイアウト構成、熱設計を再構築。チューナーや電源回路を独自に設計したほか、各ユニットの積層化と放熱対策を徹底したことで、横幅215mm・高さ80mmのコンパクトな筐体サイズを実現している。

横幅と奥行きは215mm。300~400mmが主流のユニットシェルフに納まるサイズを実現
高さ80mmの筐体にドライブ、チューナー、HDD、メインボードなどをレイアウトした

写真・動画のシェア機能が強化された"おうちクラウド"

パナソニックが昨年秋から発売する"おうちクラウドDIGA"では、取り込んだ音楽や写真、動画データをスマートフォンやタブレットなどから操作・再生・共有することで、観る・録るだけのスタイルから"メディアサーバー"としてのレコーダーの新しい楽しみ方を提案。新モデルでは筐体の変更と同時に、おうちクラウドによるスマホ連携も強化された。

おうちクラウドDIGAとスマートフォンの連携イメージ

おうちクラウドDIGAにおける各種機能は、専用の無料アプリ「どこでもディーガ」を使用する。今回の新モデルに合わせ、アプリ初回起動時のランチャーメニューをリニューアルし、アイコン表示で目的の機能が見つけやすくなっている。どこでもディーガは、Android 4.4、iOS 10.0以降に対応。

どこでもディーガを使うことで、家庭内・外出先を問わず、番組表やキーワード検索を使った録画予約ができる。またDIGAに録画した番組や放送中の番組も宅外で視聴可能。通信状況に合わせ画質や通信モードも選択できる。話題のドラマやアニメの番組ニュースがアプリで通知されるので、記事と関連した番組をその場で視聴・番組予約が行なえる。

配信記事から番組予約ができる

スマートフォンで撮影した写真・動画をSNSにアップする感覚でおうちクラウドDIGAに転送したり、手元のスマホでDIGA内のデータをテレビに出力するキャスト機能も搭載する。

家族が写真データをおうちクラウドDIGAへ転送した場合は、宅内ペアリングした他の家族のスマートフォンへ通知が届くようになっており、家族のデータ共有がより分かりやすくなった。また新たに複数のおうちクラウドDIGAへ写真や動画を同時送信できる機能を追加。データを受信したDIGAは本体前面のLEDが点滅し、データを再生すると、送り元のスマートフォンに「見たよ」通知が届くようになっている。

家族と写真や動画を共有できる
離れて暮らす家族の複数のDIGAへも一度に画像が送信できる
DIGAの写真/動画一覧画面

おうちクラウドDIGAに送った写真を、送信者だけが閲覧できる「プライベートモード」も新設。同モードで送信した写真は、送信したスマホだけで表示可能でDIGA本体の写真一覧にも表示されない。DIGA側で表示する場合は、アプリで設定した暗証番号の入力が必要になる。

新モデルでは、データ取り込み用のボタンを搭載。ビデオカメラやデジタルカメラをUSB接続した状態で、おうちクラウドDIGAの本体右側天面に設けられた「取込」ボタンを押すと、DIGAを操作すること無くデータが自動で取り込まれる。なおUHD BD対応モデル・UBZ2060のみ「4K MP4のAVCHD変換」機能を搭載。汎用性の高いハイビジョン規格に変換することで、4Kカメラで撮影した発表会や運動会などの動画をBDやDVDに焼いて配る場合に便利という。

ビデオカメラやデジタルカメラからの取込も容易
取込ボタンを本体天面に搭載

12月発売予定の同社製HDペットカメラ「スマ@ホーム システム KX-HDN205」との連携機能も搭載。ペットカメラは、ペットの行動を自動追尾し、決まった範囲を定期的に撮影、SDカードに保存する。新モデルでは、ペットカメラが録画した動画や写真の自動/手動転送に対応する。自動転送時は、転送済みのデータとの差分を検知し、新着動画だけが保存される。ペットカメラ2台接続、撮影回数45/日で最大14カ月分の保存が可能という。

音楽CDのハイレゾリマスターファイルが宅外でも聴ける

音楽ファイルの取り込みでは、新たに「ハイレゾリマスター保存」機能が追加。DIGAは音声ファイルをハイレゾ相当にアップコンバートして再生する機能を持つが、新モデルでは音楽CDをリッピングする際にハイレゾリマスターファイルも作成することで、スマホやネットワークオーディオでリマスターファイルの再生が可能になった。ハイレゾリマスターファイルはWAV/FLAC形式で最大176.4kHz/32bit出力。なおスマホ再生用データ(AAC 128kbps)、CD音質データ(WAV/FLAC 44.1kHz/16bit)も従来通り、取り込み時に作成される。

新たにハイレゾリマスターファイル保存機能が追加された
スマートフォン画面から、再生時の音質を選択できる

おうちクラウドDIGAに取り込んだ各種データは、BDや外付けHDD、SeeQVault対応HDDへバックアップできる。新モデルでは、BDにバックアップした4K MP4動画の直接再生に対応。内蔵HDDにデータを取り込むこと無く、撮影した4K動画が確認できるようになった。

Google Home連携も搭載。視聴中の番組の録画や録画番組の再生、写真/動画の再生、音楽再生、各種操作(再生/停止、一時停止、スキップ、バック、電源ON/OFF、ガイド表示)などが音声も行なえる。

録画機能は4モデル共通で従来モデル継承

今回発売されるおうちクラウドDIGA 4モデルは、チューナー数・HDD容量以外の録画機能はすべて共通。

従来モデル同様、最大15倍の長時間録画やUSB HDD録画、ケーブルテレビやスカパー! プレミアムサービスの録画/ダビングに対応。番組ニュース記事からの検索や予約も行なえる。新番組や特番、映画初放送の場合に、番組表下部にポップアップ表示する「新番組/特番おしらせ」、ワードやジャンルに該当する番組を自動検索・録画する「おまかせ録画」(再放送除外設定あり)などの録画機能を継承する。CLUB PanasonicのLINE公式アカウントを友だち登録することで、LINEからの番組検索や予約もできる。

番組ニュース記事からの番組検索と予約が可能

UHD BD対応はUBZ2060。4Kアップコン機能は全機種搭載

DMR-UBZ2060のみ、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)の再生に対応。4Kリアルクロマプロセッサを搭載し、UHD BDに収録されている4K、HDR、広色域情報を高品位に出力する。またUBZ2060は、Netflix/Amazonビデオ/dTV/ベルリン・フィル「デジタル・コンサートホール」で配信されている4K/HDRコンテンツやアクトビラ4Kの動画配信に対応。これら4K動画配信サービスに対しても、4Kリアルクロマプロセッサの処理による高画質再生を実現している。このほか、ダイナミックレンジ調整、ダイナミックレンジ変換調整、4K/60p/36bit出力、4Kダイレクトクロマアップコンバートをサポートする。

DMR-BRG3060/BRT2060/BRT1060の3モデルは、BDドライブを搭載。4Kダイレクトクロマアップコンバートによる4K出力、および4K撮影動画の保存・再生に対応する。配信は、BRG3060がNetflix/Amazonビデオ/dTV/ベルリン・フィル/hulu/DAZNなどのHD動画配信サービスに対応。BRT2060/BRT1060はアクトビラのみ。

いずれのモデルもMGVC対応BDソフトの再生に対応する。

HDMI出力は、4モデルとも1系統搭載。UBZ2060/BRG3060は、光デジタル音声出力を1系統。BRT2060/BRT1060は、コンポジット映像入力とRCAアナログ音声入力をそれぞれ1系統備える。

USB×2(汎用USB 2.0×1/前面、録画用USB 3.0×1/背面)、LAN端子を装備。消費電力はUBZ2060が約27W、BRG3060が約24W、BRT2060が約19W、BRT1060が約18W。

外形寸法は、4モデルとも215×215×80mm(幅×奥行き×高さ)。重量はUBZ2060が約2.2kg、BRG3060が約2.4kg、BRT2060/BRT1060が約2.1kg

6チューナー/3TBモデル「DMR-BRG3060」の背面。B-CASカードは縦差し