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全録+おうちクラウドに進化した全自動DIGA。ドラマもアニメも1クール“おとりおき”
2018年4月3日 13:45
パナソニックは、最大10/6チャンネルのデジタル放送全番組録画が可能なレコーダを、「おうちクラウド全自動DIGA」に強化し、DMR-UBX7050/UBX4050/BRX2050の3製品を5月18日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、7TB HDD+10ch全自動録画対応の「DMR-UBX7050」が23万円前後、4TB HDD+6chの「DMR-UBX4050」が16万円前後、2TB HDD+6chの「DMR-BRX2050」が9万円前後。
複数のチャンネルを録画し続ける全番組録画機能「チャンネル録画」対応の「全自動DIGA(ディーガ)」の新モデル。新たにスマホの写真や動画をDIGAにバックアップし、またDIGAに貯めた番組や写真や動画、CD楽曲などをスマホから楽しめるサーバー機能を強化した「おうちクラウドDIGA」に進化した。また、ドラマを約90日保存する「ドラマおとりおき」はアニメなどの多ジャンルや、詳細な時間指定に対応するなどの強化を図っている。DMR-UBX7050/UBX4050はUltra HD Blu-ray(UHD BD)再生にも対応する。
ドラマだけじゃなくアニメも1クール「おとりおき」
3モデルの主な違いは、UHD BD搭載の有無と、録画チャンネル数とHDD容量。UBX7050とUBX4050がUHD BD対応で、UBX7050は11チャンネル、UBX4050/BRX2050が7チャンネル分のチューナを搭載し、全録の「チャンネル録画」を行なう。チューナは地上/BS/110度CSデジタル対応で、地デジのほか、最大5chまでのBS/110度CSをチャンネル録画に組み込める。
HDD容量はUBX7050が7TB、UBX4050が4TB、BRX2050が2TB。BRX7050では10chを最大28日間、BRX4050は6chを最大28日間、BRX2050は6chを最大16日間録画できる。USB HDDも追加可能で、UBX7050とUBX4050は、通常録画用とチャンネル録画用に1つずつUSB HDDを拡張できる。
型番 | DMR-UBX7050 | DMR-UBX4050 | DMR-BRX2050 |
---|---|---|---|
チャンネル 録画 | 10ch | 6ch | 6ch |
HDD | 7TB | 4TB | 2TB |
Ultra HD Blu-ray | ○ | ○ | - |
HDMI出力 | 2 | 2 | 1 |
実売価格 | 23万円前後 | 16万円前後 | 9万円前後 |
チャンネル録画は、DR~15倍録までの録画モードに対応。UBX7050は10ch、UBX4050は6chの全てでDR~15倍録の設定が行なえる。BRX2050は、最大6chで、2~15倍録録画となる(追加チャンネルのみDR可)。チャンネルごとの録画設定も可能で、WOWOWやスカパーは24時間、民放はゴールデンタイムのみとしたり、ジャンルごとの録画モード変更も行なえる。
チャンネル録画では、通常28日分経過すると自動的に番組を消去するが、'17年モデルの全自動DIGAでは、ゴールデンタイム中の地デジドラマ(19:00~22:59に放送開始される地デジドラマ)は、約90日間保存できる「ドラマおとりおき」を搭載していた。
この機能が、'18年モデルの全自動DIGAでは、新「おとりおき」に強化され、ドラマだけでなくアニメも含め、特定の時間帯の番組が「おとりおき」可能になる。
具体的には、ジャンルと時間帯を最大2種類選択でき、ドラマは「朝ドラマ(5時~13時)」、「午後ドラマ(13~19時)」、「ゴールデンタイムドラマ(19~23時)」、深夜ドラマ「23~5時」の4種類、アニメも「朝アニメ(5時~13時)」、「午後アニメ(13~19時)」、「ゴールデンタイムアニメ(19~23時)」、深夜アニメ「23時~5時」の4種類から選べるようになった。
これにより、利用者の好みに沿ったおとりおき設定が可能になり、1クール(約3カ月)のドラマやアニメをすべて残しておける。放送終了後に全部見直すといった使い方も可能になる。
新着番組でドラマをまとめて表示。持ち出しも強化
チャンネル録画した番組は、「新着番組」、「チャンネル録画一覧」から選択/再生可能。新着番組には、おとりおきやよく見るシリーズ番組などをまとめて一覧表示できるほか、ジャンル別のまとめページを用意し、ドラマ関連であれば、新番組や特番などの要素ごとに自動整理するようになった。
また、家族ごとのお気に入りメニューに対応。「お母さんのお気に入り」などを登録し、出演者や番組名で好みの検索条件や番組を指定し、自分専用のリストからすぐに探せる。リストの設定は最大25個まで。
リモコンは、UBX7050/4050がボイス操作対応で、マイクボタンを押して番組名やタレント名から見たい番組を検索可能。BRX2050は赤外線リモコンとなる。
CDリッピングや写真の取り込みなど、ホームサーバー機能もおうちクラウドDIGAの大きな特徴で、取り込んだCDのアーティスト情報を[新着番組]の[お気に入りアーティスト]に自動的に反映。これにより、好きなアーティストの番組に気づけるようになるなど、レコーダ機能と音楽機能を連携させ、ユーザーの好みをコンテンツ検索に反映しやすくする仕組みも導入している。
LINEを使って番組を調べたり、録画予約する機能も装備。CLUB PanasonicのLINE公式アカウントを友だち登録することで、気になるキーワード(番組ジャンル、出演者、番組名)などで番組をチェックし、予約できる。新たにBS/CS番組の検索や新番組の検索、旬のキーワードに対応。DIGAの録画番組ランキングからの録画予約も可能となっている。
録画番組や放送番組を家庭内でスマートフォンやタブレットに配信できる「お部屋ジャンプリンク」に対応。2番組の同時配信が行なえ、DTCP-IP対応の同VIERAやプライベート・ビエラ、スマートフォンなどから視聴できる。
全自動に「おうちクラウド」が追加
アプリ「どこでもディーガ」と連携した、「おうちクラウド」機能が特徴。どこでもディーガの対応OSはiOS 9.3以降とAndroid 4.4以降で、DIGAの番組視聴や録画予約に加え、スマートフォンで撮影した動画や写真をDIGAにバックアップでき、DIGAを介してテレビの大画面に出力できる。
どこでもディーガにより、DIGAで録画した番組や放送中の番組を、家庭内だけでなく、外出先でも視聴可能。通常録画だけでなくチャンネル録画の28日/10チャンネル分の番組も確認でき、画質や通信モードも選択できる。また、話題のドラマやアニメの番組ニュースをアプリで通知し、その場で視聴や録画予約も行なえる。
DIGAにリッピングしたCD楽曲を、どこでもディーガを使ってスマートフォンで聴く機能も新搭載。スマホで撮影した写真や動画をDIGAにバックアップできるなど、おうちクラウドDIGAでは、ホームサーバー機能を強化。写真やビデオやミュージックサーバーとして利用できる。リモコンにも[写真][音楽]の専用ボタンを追加した。
新たに「どこでもディーガ」アプリの写真をDIGAに取り込み可能となり、取り込んだ写真はテレビの大画面で楽しめる。リモコンの専用の[写真]から、すぐにDIGA内の写真を呼び出し可能で、スマホごとの写真管理やアルバム作成に対応する。DIGA内の写真やDIGAで作成したアルバムを、どこでもDIGAアプリをインストールしたスマホから見たり、ダウンロードして持ち出すことも可能。
また、離れた場所のおうちクラウドDIGAへの画像転送機能も装備。アプリとDIGAをペアリングしておけば、離れて暮らす家族のおうちクラウドDIGAに画像転送できる。
CDリッピングにも対応し、FLAC/WAV/AAC形式で本体HDDに録音可能。楽曲取り込み時に自動的に楽曲情報やアルバムジャケットを取得/付与できる。FLAC/WAV形式での取り込みと同時に、128kbpsのAACファイル(.m4a)も作成。「どこでもDIGA」アプリから音楽を再生する場合は、このAACファイルをストリーミングで再生する。持ち出しも可能で、AAC楽曲をアプリに転送しておけば、外出先で通信料を気にせずに音楽を楽しめる。
なお、アプリから再生できるのはAACファイルのみで、FLACやWAVファイルのストリーミングや持ち出しには対応しない。
DIGA本体で音楽再生する場合はFLAVやWAVの再生が可能。また、DIGA本体をミュージックサーバー(NAS)として扱い、DLNA対応のネットワークオーディオ機器から再生できる。対応ファイル形式はMP3/WAV/FLAC/AIFF/AAC/DSD/ALAC。本体再生のHDMI出力時は最大で192kHz/24bit。DIGA本体で再生する場合は、CD音源もハイレゾ相当にアップコンバートして再生する「ハイレゾ リマスター」で高音質化する。
また、e-onkyo musicのハイレゾ楽曲ダウンロード機能も搭載。PCを使わずに、e-onkyoの購入楽曲をダウンロードして管理できる。録画番組や音楽や写真・動画は、SeeQVault規格のUSB HDDへのバックアップに対応する。
全自動&クラウドがコンパクトに
ボディの小型・省スペース化も新全自動DIGAの特徴。DMR-UBX7050/4050の外形寸法は430×239×66mm(幅×奥行き×高さ)で、'17年モデル(435×309×71mm)より奥行きを60mm短く、高さも5mm低くし、設置性を向上。特に最近の薄型のテレビラックに収まりやすくした。
DMR-UBX7050/UBX4050の2モデルは、Ultra HD Blu-ray再生に対応。UHD BDの4K/60pやハイダイナミックレンジ(HDR)映像、広色域規格の「BT.2020」に対応し、4K UHD BDの高画質を楽しめる。
「4Kリアルクロマプロセッサ」を搭載し、4K(4:2:0)信号を独自の高精度マルチタップ処理で4K(4:4:4)に補間することで、鮮度が高く、自然な質感と立体感のある4K映像を実現。また、「ダイナミックレンジ変換調整」を搭載し、テレビがHDR非対応(SDR)の場合でも、UHD BDのHDR信号から自動的にSDRのテレビにあわせた変換を行ない、HDR感ある画質を再現できる。部屋の環境やテレビに合わせて、ユーザーがダイナミックレンジ変換レベルを調整可能。
UBX7050/UBX4050は、2系統のHDMI出力を装備し、テレビやプロジェクタのほか、AVアンプなどのオーディオシステムに別途音声出力可能。また、映像/音声信号を分離することで、信号干渉を最小限に抑える。BRX2050はUHD BD再生非対応で、HDMIは1系統のみ。
4Kアップコンバート出力が可能。DMR-UBX7050/UBX4050は4K/60pで、4Kリアルクロマプロセッサで精度が高く自然な質感と立体感にあふれた映像を再現。BRX2050は4K/30pまでとなる。
Netflix、Amazonプライム・ビデオ、dTV、アクトビラ、デジタルコンサートホールなどの4Kインターネット動画に対応。また、スポーツストリーミングのDAZNや、Hulu、radiko.jpなどにも対応している。
UBX7050とUBX4050は、光デジタル音声出力×1も装備。UBX7050/UBX4050はUSB 3.0×2、USB 2.0×1、BRX2050はUSB 3.0×1、USB 2.0×1を装備する。
消費電力はUBX7050が約55W、UBX4050が約43W、BRX2050が約33W。外形寸法/重量はUBX7050が430×239×66mm(幅×奥行き×高さ)/4.2kg、UBX4050が430×239×66mm(同)/4.2kg、BRX2050が430×199×60mm(同)/2.7kg。