ニュース

ソニー、最小ボディに24~720mm高倍率ズーム。サイバーショット「HX99」

ソニーは、世界最小のボディに、35mm換算で24~720mmの高倍率ズームレンズを搭載し、広角から超望遠まで一台でカバーできるコンパクトデジタルカメラ、サイバーショットの3機種を11月9日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「DSC-HX99」が6万円前後、「DSC-WX800」が5万円前後、Web販売向け限定モデル「DSC-WX700」が48,000円前後。

「DSC-HX99」

焦点距離700mm以上のレンズ搭載のコンパクトデジタルカメラとして、最小の筐体を実現したという。3機種の違いとして、「HX99」は、サイバーショットの高倍率ズームモデル最上位機種と位置づけられ、新たにRAW形式での記録と、タッチパッド、タッチフォーカス・タッチシャッターにも対応。コントロールリング、収納式有機ELファインダーの「Tru-Finder」、グリップなども搭載。本格的な撮影が楽しめる機能を充実させている。

「HX99」は収納式有機ELファインダーの「Tru-Finder」も搭載

「WX800」と「WX700」は、自撮りがしやすい180度チルト液晶、タッチフォーカス・タッチシャッター、内蔵フラッシュなどを搭載。「手軽に携行してカジュアルに撮影が楽しめるモデル」と位置づけられている。

「DSC-WX800」、「DSC-WX700」

レンズは、ZEISSバリオ・ゾナーT*の24~720mm、F3.5~6.4で3機種共通。センサーも1/2.3型 Exmor R CMOS、総画素数は約2,110万画素、有効約1,820万画素で共通している。

光学式手ぶれ補正機能を用意するほか、動画撮影時にも5軸のインテリジェントアクティブ手ぶれ補正が利用可能。望遠時に動く被写体をフレーミングしてすばやく見つけ出せるズームアシスト機能も備えている。高速・高精度なファストインテリジェントAFを搭載し、約0.09秒での高速AFも実現した。

XAVC Sで、最高4K(3,840×2,160/30p)、100Mbpsでの動画撮影も可能。ただし、4K動画の連続撮影時間は約5分。画素加算のない全画素読み出しにより、高解像な4K動画を本体内記録できる。4Kに必要な画素数の約1.6倍の豊富な情報量を凝縮して4K出力するため、オーバーサンプリング効果でモアレやジャギーを抑えた映像が撮影できる。4K動画から静止画を切り出すことも可能。HD映像での120fpsハイスピード撮影もサポート。

検出した瞳に自動的にピントを合わせる「瞳AF」も搭載。正面からうつ向き顔になった場合や、振り向いた瞬間など、ピント合わせが難しい状況でも瞬時に瞳を検出してピントを合わせてくれる。

画像処理エンジンは「BIONZ X」。フロントエンドLSIとの組み合わせにより、最大10コマ/秒の高速連写を、連続撮影可能枚数最大155枚まで実現。感度は最高ISO 6400(拡張時)まで設定可能。

モバイル機器と連携するWi-Fiと、NFCを搭載。Bluetooth経由での位置情報取得にも対応する。

外形寸法と重量は、HX99が102×35.5×58.1mm(幅×奥行き×高さ)で、約216g。WX800/WX700は101.6×35.5×58.1mm(同)で、約207g。