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タレントや声優の声がロボットやスピーカーに。東芝コエステーション音声合成ツール

東芝デジタルソリューションズは、音声合成技術を活用して、声優などプロの声を元にオーディオブックやロボット、スマートスピーカーなどへ活用できる「コエステーション」のビジネスユーザー向けツールを11月29日から提供開始する。音声コンテンツ制作用の「エディター」と、テキストを音声合成に変換する「Web API」が有償で利用できる。

コエステーションのエディター画面イメージ

同社が2017年7月に発表したコエステーションは、「声を使ってもらいたい人と使いたい人をつなぐ」サービスを実現するという、音声合成技術活用のプラットフォーム。2018年4月に一般ユーザー向けにスマートフォンアプリ「コエステーション」(コエステ)をリリースしている。新たに提供開始するビジネスユーザー向けの有償ツールを利用することで、音声合成をWeb、アプリ、スマートスピーカー、ロボットなど様々な用途に活用できるという。

コエステーション活用イメージ

エディターは、Webブラウザ上で手軽にテキストから音声合成を作成・編集して音声ファイルを出力可能。タレントや声優などプロの声から好みの声を選択して、話す速さ・音量・感情などを調整。利用シーンに合った表現が可能。具体例として、オーディオブック、店内放送・駅のアナウンス、ゲーム、アニメーションなどへの活用を提案している。

Web APIは、テキストを音声合成に変換可能。エディターと同様に好みの声、話す速さ・音量・感情などを調整できる。チャットボット、スマートスピーカー、ロボット、AI接客のような、都度のインタラクティブな会話が必要な用途を想定している。

【コエステーションによる音声合成の活用アイデア例】
・好きなコエが選べるオーディオブックやニュースアプリ
・好きなコエが選べるカーナビなど
・チャットボット、ロボット、スマートスピーカーなどのインタラクティブな対話
・好きなアイドルやタレントに受験勉強を応援してもらう
・子供が好きなアニメキャラで絵本の読み聞かせ
・店内放送、駅のアナウンス、観光ガイドなど。新しい情報も簡単に更新可能
・ゲームやVRなどのエンタメ活用
・コールセンターやAI接客など
・顧客に合わせた音声広告など