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DTS:X対応のTV向けSoC。IMAX Enhancedテレビにも

DTSは米国時間8日、米ラスベガスで開催中の「CES 2019」において、立体音響フォーマット「DTS:X」に対応したテレビ向けSoCソリューションを発表。半導体メーカーのメディアテックより'19年後半にリリースされる。IMAX Enhanced対応テレビなどへの採用を見込む。

今回発表されたDTS:X対応のTV向けソリューションは、DTSデコーダを組み込んだシングルおよびデュアルコア仕様のSoCチップセット。DTS:X、IMAX Enhancedコンテンツのサポートに加え、DTS-HD Master AudioやDTSなど既存音声フォーマットとの下位互換性もサポートする。

本チップセットを搭載したテレビは、HDMI、ネット、USB経由からで入力されるDTSコンテンツに対応。DTS:Xトランスコーダーを備えており、光デジタルやHDMIのARC機能を介しDTS音声、eARC機能を介しDTS:Xのビットストリーム信号が出力可能。

「DTS:X対応のAVアンプやサウンドバーのような、シームレスかつエコシステムが実現できるようになった。TV向けソリューションは、2020年のIMAX Enhancedプログラム、そしてヨーロッパのデジタル放送規格にも採用されているDTS:Xには欠かせないものだ」としている。

なおSoC製造は、台湾のファブレス半導体メーカー・メディアテックが手掛ける。メディアテックは、'18年にもDTS Virtual:X対応のTV向けソリューションをDTSと共同開発している。