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音茶楽、CNF複合振動板と漆を使った100台限定イヤフォン「Flat4-楓III」
2019年1月25日 12:00
音茶楽は、オークヴィレッジの匠の技と音茶楽の音響技術を融合したコラボモデルの最新作として、イヤフォンの「Flat4-楓III(KAEDEIII)と「Flat4-緋楓III(AKAKAEDEIII)」を4月初旬に発売する。価格はどちらもオープンプライス。音茶楽 Sound Customizeでの販売予定価格は10万円。各100台の限定販売を予定しており、2月2日にフジヤエービックが開催するイベント「冬のポタ研2019」にて試聴展示も予定している。
どちらも「自然な音の拡がりと繊細な音の再現の両立を目指した」という製品で、ダイナミック型のドライバにCNF(セルロースナノファイバー)複合振動板を採用。CNFはすべての植物の基本骨格物質で、鋼鉄の1/5の軽さながら、5倍以上の強度を持つのが特徴。不要な共振も少なく、振動板素材として最適だという。ユニットの口径は10mm。
今回のイヤフォンでは、振動板の必要な部分をCNFで強化する事で、伸びがあり、拡がりのある高音域と、力強い低音域を両立したとする。静岡県工業技術研究所、静岡県焼津市のエムケイテックも技術協力している。
センターキャビネットには心地よい響きを持つ楓材に、拭き漆仕上げを施した。内部に溝を設ける事で定在波を軽減し、より拡がりのある音を追及。位相補正チューブには漆塗りを施し(Flat4-楓IIIは黒漆、緋楓IIIは朱漆)、全ての部品の響きの調和を図っている。
音響回路には、位相補正チューブを使った「ツインイコライズドエレメント方式」を採用。カナル型の音質劣化の原因となる、外耳道を塞ぐ事によって生じる6kHz付近の共振を抑えている。ユーザーの外耳道の長さと位相補正チューブの長さを合わせるとより音質が良くなるため、外耳道長が標準の人用の楓IIIと、長めの人用の緋楓IIIをラインナップしている。
入力端子は3.5mmのステレオミニで、ケーブルは1.2mのY型。分岐からプラグまでは4芯構造で、左右チャンネルのグランドを分離する事で、セパレーションを向上させた。出力音圧レベルは104dB。再生周波数帯域は3.5~45kHz。最大入力は400mW。インピーダンスは18Ω。重量は約17g。イヤーピースはシリコンのFinal Eタイプと、コンプライのT-200を同梱。L型接続ケーブルなども同梱する。