ニュース

心拍&睡眠計測対応で約2.5万円のスマートウォッチ「Fitbit Versaライト」

フィットビットは、フィットネス向けの各種センサーなどを搭載したスマートウォッチ「Fitbit Versaライトエディション」を3月に発売する。24時間心拍計や睡眠測定、スマホ通知機能などを備えつつ、音楽再生機能などを省いて低価格化しており、価格は25,290円(税込)。

Fitbit Versaライトエディション

また、スリムなモデル「Inspire」は11,790円(税込)、「Inspire HR」は21,470円(税込)で同じく3月に発売。子供向けの「Fitbit Ace 2」は11,790円(税込)で4月下旬に発売される。

発表された新モデル

「フィットビット史上最も手ごろなスマートウォッチ」というFitbit Versaライトエディションは、Bluetooth 4.0対応で、アクティビティの自動記録、24時間心拍数測定のPurePulse、歩数、距離、消費カロリーのほか、睡眠ステージ(眠りの深さや周期)を測定可能。

カラーはホワイト/シルバーアルミニウム、ライラック/シルバーアルミニウム、チャコール/シルバーアルミニウム、マルベリー、マリーナーブルーの5種類を用意する。

Fitbit Versa ライトエディション

目標に基づいた15種類のエクササイズモードを備え、ランニング、サイクリング、ヨガなどをしながらデータを計測可能。水深50mまで対応し、水泳にも利用できる。心拍数などから自動でどんな運動をしているかを検知することも可能。GPS接続機能、スマートフォンの通知機能なども備える。

内蔵バッテリーで4日間以上動作。ディスプレイはタッチパネル対応。シンプルなワンボタンデザインを採用している。文字盤のデザインは1,200種類以上から選んで適用できる。

ランニングやサイクリングなどのエクササイズに対応
心拍計の設定画面

血液中の酸素量の変動を測定し、睡眠時の無呼吸など、健康状態を示す新しい指標を追跡する、相対SpO2センサーなど、既存モデルVersaの持つフィットネス機能とスマート機能のコア部分を備えたという。OSはFitbit Smartwatch OS 3.0で、500以上のアプリが利用可能。クラシックリストバンド(S/Lサイズ)や、充電ケーブルなどが付属する。

なお、既存モデルのVersaやVersa スペシャルエディションに搭載されている音楽の保存/再生機能や、Deezerへのアクセス機能、水泳のラップ数を後から測定する機能、上った階数の測定、Fitbit Coachアプリを使ったワークアウトメニューのディスプレイ表示の機能は省かれている。

Fitbit Versaライトエディションの特徴
様々なベルトとの組み合わせ例
既存のVersaよりも低価格になった
従来モデルとの違い

スリムデザインのFitbit Inspire HRもBluetooth 4.0を搭載。24時間の心拍数計測が可能で、エクササイズと睡眠の測定、目標に基づいた15種類以上のエクササイズモード、GPS接続などに対応。エクササイズの種類を自動認識することもできる。

Fitbit Inspire/Inspire HR

Inspire HR/Inspireともに、アクティビティの自動記録や睡眠測定などにも対応。水深50mまで対応し、水泳にも利用可能。タッチスクリーンディスプレイを備え、スマートフォン通知にも利用できる。最大5日間動作する。

Inspire HR
Inspire HRの特徴
Inspireの特徴
交換用の別売バンド

Fitbit Ace 2は、6歳以上の子供向けモデル。カラーはウォーターメロン+ティールと、ナイトスカイ+ネオンイエローの2種類。歩数などのアクティビティ測定や、睡眠データ計測などができる。水泳にも対応。Fitbitアプリでプロフィールの設定なども可能。カラフルなアバターとカバー写真も設定できる。子供のアカウントでAce2を設定する場合、保護者がファミリーアカウントを作成でき、保護者が子供の運動量を確認できる。

子供向けのFitbit Ace 2

アクティブユーザーは世界で2,700万人。鈴木啓太氏「シーン選ばず使える」

フィットビット・ジャパンの千川原智康氏は、日本におけるFitbit製品の3つの動向を紹介。「2017年の今頃に比べて女性ユーザーの比率が高くなった」ほか、「昨年11月発売のCharge 3は、過去の製品と比べて非常に高いアクティベーション数(Fitbitアプリをダウンロードしてデバイスと同期した数)」となり、「法人向けの導入が継続して強い」という。

フィットビット・ジャパンの千川原智康氏

Fitbitアジア太平洋地域 マーケティング・バイス・プレジデントのジェイミー・ハードレー氏は、「Fitbitのミッションは、人々をもっと健康にしていくこと。デバイスの販売台数は9,000万を超え、米国のスマートウォッチブランドで2位となった。87カ国で展開し、店舗数は39,000店舗。アクティブユーザーは2,760万人」と現状を説明した。

Fitbitアジア太平洋地域 マーケティング・バイス・プレジデントのジェイミー・ハードレー氏

ユーザーの例として、結婚式前にFitbitをプレゼントされたのをきっかけに、体重が133kgから68kgまで減量できた人や、糖尿病と診断されていた人が、ある時Fitbitの計測で安静時心拍数が大幅に下がったことから病院に行き、動脈が閉そくしていたことが判明。緊急手術によって命が救われたことなどを紹介した。

アクティブユーザー数の増加
ユーザーの健康状態などの変化

ゲストとしてサッカー元日本代表の鈴木啓太氏も来場。現在は腸内フローラ解析事業を手掛ける会社の代表取締役を務める鈴木氏は、既存モデルCharge 3のユーザーでもある。新しいVersa ライトエディションを装着して「カッコいいじゃないですか、素敵ですよね」と満足した様子。「最近はスーツを着ることも増えたが、どんなシーンでも使えるデザインなのは重要。アスリートにとっては自分が普段どんなコンディションでいるのかを知るのは重要。1つのデバイスで色々な計測ができるのは革新的」と評価した。

鈴木啓太氏がFitbit Versaライトエディションを装着
鈴木氏と千川原氏がヘルスケアについてトーク