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PIXELA、新4Kチューナ内蔵で69,800円の40型TV、発売記念で47,800円。50型も

ピクセラは、PIXELAブランドの新製品として、新4K衛星放送チューナーを搭載した液晶テレビ2機種を3月22日に発売する。価格は、40型「PIX-40VM100」が69,800円(税込)、50型「PIX-50VM100」が79,800円(税込)。ピクセラ オンライン ショップをはじめとする、直営インターネット通販サイト各店で販売する。出荷開始日は4月1日。

40型「PIX-40VM100」

なお、発売記念キャンペーンとして3月31日23時59分まで、「PIX-40VM100」を47,800円(税込)、「PIX-50VM100」を57,800円(税込)で各100台限定で予約販売する。

40型「PIX-40VM100」
50型「PIX-50VM100」

新4K衛星放送対応チューナーを搭載。OSにAndroid TVを採用し、YouTubeや動画配信サービスのアプリなども利用可能。多機能でありながら、価格を抑えているのが特徴。既発売のVP100シリーズ、43型「PIX-43VP100」(税込99,800円)、55型「PIX-55VP100」(同118,000円)の下位モデルとなるが、違いはサイズと、VM100シリーズは液晶パネルのローカルディミングを省いている。

デザインも変わり、フレーム部分がスマートになり、本体サイズのコンパクト化を実現。10年ほど前の32型テレビからの買い替えとして40型の「PIX-40VM100」を、42型からの買い替えとして50型「PIX-50VM100」をアピールしている。スタンドも細身になっている。

スタンドも細身に

新4K放送チューナーを2基、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを各3基(2系統は新4Kと共通)搭載。新4K放送の高精細な4K映像が楽しめる。録画機能も備えており、USBハードディスク(別売)を接続するだけで、手軽に番組表から予約録画が可能。新4K放送も録画できる。

2基の新4K放送チューナーを搭載しているため、4K放送を観ながら、別の4K放送番組を裏録する事も可能。

3,840×2,160ドットの4K液晶パネルを搭載。VAタイプで、パネルコントラスト比は4,000:1。視野角は上下左右で178度を実現している。HDRは、HLGとHDR10に対応している。

グラフィカルなインターフェイスを採用した、テレビ視聴アプリ「Xit(サイト)」を搭載。テレビ放送表示に加え、番組予約履歴から類推して好みの番組を提案してくれる「オススメ機能」や、視聴者数をリアルタイム表示する「視聴ランキング」機能も搭載する。

OSにAndroid TVを採用。アプリをインストールすることで、YouTubeのほか、VODでの映画鑑賞やゲームアプリなどが楽しめる。なお、製品にはU-NEXT内で配信されている最新映画やドラマ、アニメなどの視聴に利用できる2,000円相当のプレミアムチケットを同梱する。

マイク付きリモコンを付属。シンプルなデザインで、十字キーを使い視聴中のコンテンツが直感的に操作できるとする。音声認識に対応し、Googleアシスタントボタンを押すことで、映画のタイトルや俳優の名前を話しかけるだけで、ドラマや映画が検索できる。

マイク付きリモコンを付属

HDMI入力を2系統搭載し、1系統はARC機能に対応。この他、LAN端子、USB端子を搭載。無線LANはIEEE 802.11 a/b/g/n/acに対応する。Chromecast built-in搭載で、スマートフォンの画面をそのままテレビの大画面に表示できる。

Dolby Atmosをサポート。対応のAVアンプやサウンドバーとの接続で、Dolby Atmosの立体音響コンテンツが楽しめる。内蔵スピーカーは10W×2ch。

消費電力は50型/140W、40型/110W。年間消費電力量は、50型180kWh/年、40型136kWh/年。スタンドを含む外形寸法は、50型/約1,126.8×249.9×711.4mm(幅×奥行き×高さ)、40型/916×204.8×586.6mm(同)。重量は、50型/約12.1kg、40型/約7.8kg。

「ホームIoTを実現できるOSはAndroid TVしかない」

取締役で製品事業本部の堀伸生本部長は、同社が2007年に試作し、展示会にも出展した「マルチファンクションTV」を紹介。現在のスマートテレビに繋がる多機能なテレビとして開発されたが、当時はOSがWindows CE 6.0、CPUの処理能力も低く、リアルタイム性が求められるテレビとして製品化するのは難しいと判断し、断念。

取締役で製品事業本部の堀伸生本部長
「CEATEC JAPAN 2007」に参考出展した「マルチファンクションテレビ」

しかし、そこでソフトウェアの資産が生まれ、マルチファンクションテレビのような製品を実現するには、どのようなOSやハードが必要なのか、見極める能力も得られたという。そこに、Android TVが登場。CPUの処理能力も進化したため、そこに得意とするソフトウェア資産を活用。満を持して、Android TVを使った4Kチューナーや、VP100や今回のVM100のようなテレビを開発したという経緯を振り返った。なお、このあたりの詳細は以前のインタビュー記事で紹介している。

4K放送では、MMT-TLVと呼ばれる方式で映像・音声などを束ねて伝送しているが、MMT-TLVを処理するための専用チップも存在する。しかし、ピクセラにはソフトウェア資産が十分にあるため、そのチップを搭載する必要はなく、全てソフトウェアで処理。搭載するチップの削減に繋がり、それはコスト削減による“購入しやすい価格の実現”にも寄与しているという。

また、Android TVはAndroidベースであるため、3カ月に一度のアップデートがあり、1年毎に大幅アップデートが行なわれるなど、機能が継続的に強化されるOSでもある。堀本部長は、「様々なアプリが追加できる事、随時アップデートできる事、そしてAndroidそのものが成長していく事がポイント。生活コンテンツ、映像コンテンツ、AV家電と白物家電を繋ぐ、ホームIoTを実現できるOSはAndroid TVしかないと考えている」と、採用理由を説明。

テレビのサイズ展開については、「ユーザーから“32型のテレビを使っており、買い替えたいが、4Kチューナーを内蔵した小型テレビが市場にない”、“なるべく小型で、価格も安い4Kテレビが欲しい”といった声を受けて開発した。ただし、あまりに画面が小さいと4Kコンテンツの魅力を十分に楽しめないため、最小サイズは40型を選択した」という。

一方で、より大型サイズも模索。「大型という方向では、4K、そして8K放送もはじまっている。そうした事も踏まえて、今後も展開していきたい」と語り、8Kテレビも視野に入れた今後の展望を語った。