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ゲーム・オブ・スローンズ仕様のFenderギター。3家の紋章などハンドメイド製作

FENDER MUSICAL INSTRUMENTS CORPORATION(フェンダー)は、米HBOの海外ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」の最終シーズン放送を記念して、カスタムモデルのギター「Game of Thrones Sigil Collection」3モデルを発表した。年内受注分についてのみ限定生産される予定。

左から、「Game of Thrones House Stark, Telecaster」、「Game of Thrones House Lannister, Jaguar」、「Game of Thrones House Targaryen, Stratocaster」

作品に登場するスターク家、ラニスター家、ターガリエン家からそれぞれインスパイアされており、「Game of Thrones House Stark, Telecaster」、「Game of Thrones House Lannister, Jaguar」、「Game of Thrones House Targaryen, Stratocaster」の3モデルを用意する。

「夢の1本」を作り出すという、トップラインブランドFENDER CUSTOM SHOPの製品。今回のモデルは製作に約300時間以上かけて、マスタービルダー統括責任者のロン・ソーン氏が全ての作業をハンドメイドで仕上げた。

各モデルは、それぞれの家の紋章、コスチューム、甲冑や武器といったデザインからインスピレーションを得て、ロン・ソーン氏が製作。ドラゴンの彫刻、カスタム彫刻のインレイ装飾、手彫りによってデザインされたヘッドストック、金メッキのピックガードなどを備え、各ファミリーが持つ本質をデザインにとり入れたという。

「Game of Thrones House Stark, Telecaster」は、ボディにライトウェイトのスワンプアッシュを採用。ウィンターフェルの美しい景観を思わせる風合いのスターリングシルバーにパーフリング加工を施したという。ニッケルシルバーのエンボス加工で装飾されたピックガードに加え、エボニー指板の1フレット目に、ハンドカットで型取られたDire Wolfの紋章のインレイがデザインされたメイプルネックを備える。また、“Raven Black”と“Gray Wolf”など物語にインスパイアされたカスタムカラーペイントはラッカーフィニッシュで仕上げられ、コントロールノブ、ネックプレートまで手作業による彫刻やエッチング加工を施し、荘厳な世界観を再現したという。

Game of Thrones House Stark, Telecaster

「Game of Thrones House Lannister, Jaguar」は、ボディにライトウェイトのアルダーを採用。キングス・ランディングにある赤の王城(Red Keep)に敬意を表し、フロントとバックの両サイドに24金でリーフ模様をあしらった。エボニー指板の1フレット目に、真鍮で作られた獅子の紋章を型取ったインレイが付いたメイプルネックを備える。ヘッドストックの表面には24金が輝くリーフのデザインを施し、ゴールドのピックガード中央にはラニスター家の紋章を配した。エッチングされたネックプレートや手彫りされたコントロールノブを備えるほか、“Burnt Crimson”や“Lannister Gold”など物語にインスパイアされたカスタムカラーペイントをラッカーフィニッシュで仕上げている。

Game of Thrones House Lannister, Jaguar

「Game of Thrones House Targaryen, Stratocaster」は、ターガリエン家の紋章である3つの頭を持つ龍がモチーフ。ボディのフロントとバックには龍の鱗模様を彫り込み、黒のハードウェアを採用。エボニー指板の1フレット目に、スターリングシルバーの三頭龍の紋章を型取ったインレイのメイプルネックを備える。ネックプレートにも彫刻を施し、レザーのピックガードには手作業で紋章が描かれ、物語にインスパイアされた“Dragonglass Black”のカスタムカラーペイントをラッカーフィニッシュで仕上げた。

Game of Thrones House Targaryen, Stratocaster

製品開発最高責任者のジャスティン・ノーベル氏は「完成に至るまでは2年間の旅路だった。その大部分はコンセプト段階で、フェンダーとゲーム・オブ・スローンズという2つの軸をまとめ上げるために費やされた」とコメントしている。

同氏らは、ゲーム・オブ・スローンズのプロデューサー、ショーランナー、脚本、監督であり、熱心なギタープレイヤーというダニエル・ブレット・ワイス氏と共同で今回のプロジェクトに取り組んだという。

ダニエル・ブレット・ワイス氏は、フェンダーのロン・ソーン氏と今回のモデルについて「彼の職人の技と細部へのこだわりは、私たちのコスチュームや武器庫、そしてドラマのセットで見た多くのシーンを思い出させる。このモデルを手にする人たちも私と同じように喜んでくれることを願っている」としている。

Game of Thrones House Targaryen, Stratocasterのケース

ヌーノ・ベッテンコート(エクストリーム)、トム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)、スコット・イアン(アンスラックス)が、今回製作された3本のギターでドラマのテーマ曲を演奏する映像が、YouTubeで公開されている。

ヌーノ・ベッテンコート、トム・モレロ、スコット・イアンによる動画(英語)