ニュース

1,500万円のFOCALフラッグシップ3ウェイスピーカー「Stella Utopia EM Evo」

ラックスマンは、FOCALのフロア型スピーカー「Stella Utopia EM Evo」を6月より発売する。価格はペアで1,500万円。「最上位スピーカーGrande Utopia EM Evoの遺伝子を正統に受け継ぐ、もうひとつのフラグシップモデル」と位置づけられている。

Stella Utopia EM Evo(Metallic Blue)

創業40周年を迎えるFOCALの、「UTOPIA III EVO」シリーズの3ウェイバスレフスピーカー。’18年10月のシリーズ発表時は「’19年3月発売予定」としていたが、Stella Utopia EM Evoは6月発売となることが決まった。これにより、UTOPIA Ⅲ EVOシリーズの全5モデルが揃うかたちとなる。

Stella Utopia EM Evoは3ウェイ、4スピーカー構成。高さ約1.6mの大型エンクロージャーに、27mm径のIAL 2ピュアベリリウム インバーテッド・ドーム・ツイーターを1基、16.5cmパワーフラワーNIC TMD Wミッドレンジを2基、33cm径のエレクトロマグネティック(EM)‘W’ウーファーを1基搭載する。ユニット名にあるTMDは、ユニットの不要な振動を抑え、NICは磁界の乱れを防止する技術。

ツィーター部を中心として上方と下方を前傾させた、FOCALの特徴的なデザインを採用。「時間軸を揃えるタイムアライメントを具現化したもの」だという。外装の仕上げは、Black Lacquer(ブラックラッカー)、Metallic Blue(メタリックブルー)、Ash Grey(アッシュグレイ)、British Racing Green(ブリティッシュレーシンググリーン)、Carrara White(カララホワイト)の5色。

左からBlack Lacquer、Metallic Blue、Ash Grey、British Racing Green、Carrara White

IAL 2ツイーターは、ユニットの背圧を背面と側面から効率的に減衰するユニット構造により、解像度や応答性を高めたEvoシリーズ専用品。振動板にはピュアベリリウムを使っている。

ミッドレンジとウーファーの振動板には、コアとなるロハセルをグラスファイバーでサンドイッチした、Wサンドイッチコーンを採用。エッジの円形リブでユニットの不要振動を抑えるTMDをミッドレンジに採用。

33cm径のEM型Wウーファーの磁気回路には電磁石を使い、低域再生能力を強化しながら共振周波数の低減も実現した。

クロスオーバー周波数は230Hz、2,200Hz。周波数特性は22Hz~40kHz。推奨アンプ出力は100~1,000W。インピーダンスは8Ω。

ユニットの取り付けには「MRR」という技術を使用。強固なアルミダイキャスト製フレームにユニットを固定し、「高い剛性により精緻な再生能力を獲得する」という。低域用の吸音材も見直した。また、内部配線にはフランス製のケーブルを使っており、信号伝送経路による劣化を抑えている。

外形寸法は553×830×1,558mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は170kg(1台)。