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Netflix、仏アニメ学校と提携。卒業生を日本のアニメ制作チームへ

Netflixは12日、フランス有数のアニメーションアカデミー「GOBELINS, l’école de l’image」(ゴブラン)と、アニメーション業界における若手クリエイターの支援を目的としたパートナーシップを締結したと発表した。

Netflix オリジナルアニメーション バイス・プレジデントのメリッサ・コブ氏(左から2人目)、Netflix コンテンツ・アクイジション ディレクター(日本)のジョン・ダーデリアン氏(左から3人目)、Netflix Animation Fellowshipに選出されたクレア・マッツ氏(右から2人目)

ゴブランはイル=ド=フランスの商⼯会議所の学校で、50年近くにわたり、デジタルコミュニケーションやインタラクティブデザイン、エンターテインメントの分野で世界的に評価されているという。オリジナルアニメの制作に注力しているNetflixは、ゴブランとのパートナーシップにおいて、共同研究生プログラム「Netflix Animation Fellowship」と、奨学生プログラム「Character Animation Scholarship Program」をスタートする。

研究生プログラムでは、ゴブランの卒業生が毎年1名“研究生”として来日し、Netflixの東京オフィスでオリジナルアニメ制作チームに参加。選ばれた研究生は、日本でアニメーションの技術や国内のクリエイターと接する環境に身を置き、スキルアップを図りつつ作品制作に関わる。同プログラム初の研究生として、ゴブランの2015年入学生でフランス出身のクレア・マッツ氏が選ばれた。

奨学生プログラムは、今後4年間、アフリカ大陸在住の学生に対して年間最大10名に奨学金を支給。ゴブランのキャラクター・アニメーションとアニメーション映画制作の大学院プログラムで勉強する機会を提供する。同プログラム初の候補者は9月に公表予定。

研究生プログラムに選ばれたクレア・マッツ氏は、「幼少期から『カウボーイビバップ』や『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズなどの作品に大きな影響を受けて育った。日本は、私が大好きなアニメ制作の拠点として長い歴史と豊かな文化を持つ国。そこでプロとしての経験を積めることは幸福であり、とても楽しみ」とコメント。

Netflix コンテンツ・アクイジション ディレクター(日本)のジョン・ダーデリアン氏は、「クレアさんには、日本のアニメーターや制作チームと協力しながら、今後のNetflixオリジナルアニメの制作に貢献してくれることを期待している」と述べた。